巣枠と巣枠の隙間(ビースペースと言う)は、ミツバチが1~2匹通れる位が良いです。 巣枠間の隙間が広すぎると、蜂児の保温効率が下がったり巣枠の間に無駄巣が作られてしまうので気を付けましょう。 一般的なビースペースは12mm前後になります。
一般的に販売されている巣枠には、巣枠同士を密着させても巣枠間の隙間が確保できる仕組みが施されているので、巣枠同士を密着させて隙間を一定に保ちましょう。
巣枠の隙間の写真です。巣枠には、巣枠同士が密着してもビースペースが確保できる様に、赤丸で囲んだような仕組みが施されています。
写真の巣枠はホ式巣枠と言います。ホ式巣枠を使用すると、巣枠間の隙間は一定になります。 |
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写真の巣枠はラ式巣枠と言います。ラ式巣枠の場合、三角コマを取り付ける事で巣枠の隙間を一定に出来ます。
ラ式巣枠は、三角コマを取り付けなければビースペースをある程度自由に調整できるので通好みの巣枠だと思います。暑い時は隙間を広く、寒い時は隙間を狭くすると良いでしょう。 |
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ラ式巣枠には、三角コマ以外にも隙間を確保する金具みたいな物が付いている事があります。自由に隙間を調整したい時は、ラ式巣枠を自作したほうが良いでしょう。 | |
ホ式巣枠や三角コマを取り付けたラ式巣枠を密着して使用すると、ミツバチ2匹分の隙間が出来ます。 | |
三角コマを付けずにラ式巣枠を使用すると、さらに隙間を狭くできますが最低でもミツバチ1匹分の隙間は確保して下さい。 |
下記は、ラ式・ホ式巣枠の個人的な評価です。
ラ式巣枠の評価
・内検やり易さ(とても良い)
・組立(面倒)
・強度 (普通)
ラ式は、三角コマのおかげで巣枠同士がプロポリスでくっ付き難く、巣枠間でミツバチを潰す事も少ないです。(三角コマを取り付けない事も可能)
ただ、部品数がホ式と比べて多く組み立てに時間が掛ります。
ホ式巣枠の評価
・内検やり易さ (ラ式と比べると劣る)
・組立 (簡単)
・強度 (普通)
ホ式は、部品数が少なく組立は楽ですが、巣枠同士の密着する部分がラ式と比べて多く、巣枠がプロポリスでくっ付いたりミツバチを挟んで潰す事が多くなります。
どの巣枠(ラ式・ホ式)を使うかは好みの問題です。どちらも規格巣枠なので寸法等は同じで混在させて使用する事もできます。 私は組み立てる工程が少ないホ式を使っています。
とても大切な事なので2度書きますが、隙間が広すぎると蜂児の保温が不安定(不良蜂が生まれる原因)になったり、巣枠と巣枠の間に無駄巣が作られ内部検査効率が悪くなります。 そのため、巣枠間の隙間は広くてもミツバチ2匹が通れる位の隙間としこれ以上は広くしないほうが良いです。 プロポリスや貯蜜房が邪魔して巣枠間の隙間が広くなってしまう場合は、その原因部分をハイブツールやカッター等で早めに取り除きましょう。そのままにしておくと後々問題になってくる事が多いです。早期対処が重要です。
ラ式とホ式巣枠の詳しい説明はこちらを参照してください。