巣礎(巣礎シート)は、しっかり巣枠の針金に接着させる事が大切です。接着が甘いと、ミツバチが造巣する際に外れたりします。外気温が高い時も接着が甘いと簡単に外れます。 安い巣礎シートは薄くボロボロ崩れやすいので、養蜂初心者にはお勧めしません。(中国産の針金入りの物)
一般的ではありませんが、巣礎シートを半分に切って使う養蜂家も居ます。(私です。) 巣礎費用を安くするのが目的ですが・・・他にも意図はあります。 私の様に飼育できる群に限りがある養蜂家の場合は、ミツバチが急激に増えるより穏やかに増えてもらったほうが管理が楽だからです。(巣礎が少ないと、ミツバチの造巣に時間が掛り増勢力が落ちます。)
群に勢いが有る時の巣作り(造巣)の早さは凄いです。4~6日で巣脾枠が完成します。どんどん巣礎枠(巣枠に巣礎シートを張り付けた物)を追加できるように作り貯めしておきましょう。
これが巣礎(巣礎シート)です。安物買いの銭失いにならないように、信頼がおける巣礎を買いましょう。粗悪な巣礎はミツバチが嫌って巣枠から外してしまう事があります。 |
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半分に切った巣礎です。 ミツバチを早く増やしたい場合は、巣礎は切らずにご使用ください。 |
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巣礎張りの道具です。電気ローラーという名前だそうです。 大量に巣礎枠を作る時に必須の道具です。 |
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写真の合板は、巣礎シートを巣枠の針金に接着する時に下に置く埋線台という道具です。 あると便利ですが似たような物で代用可能です。(寸法測れば自作可能) 巣礎枠を作る際に必要になる物は・・・組み立て済みの巣枠、巣礎シート、電気ローラー、埋線台です。(道具類は、大手養蜂園で売っています。) |
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巣礎シートを巣枠にしっかりセットし、合板の上に置き、針金を電気ローラーで熱しながら巣礎シートに接着していきます。 針金を巣礎シートに押しつけながら接着すると上手く接着できます。 電気ローラーはとても熱く成るので、火傷しないように気を付けてください。 煙も沢山出るので換気が良い場所で作業して下さい。 |
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お勧めの接着方法です。 電気ローラーの上に蜜蝋を押し当てます。 すると上から溶けた蜜蝋が垂れてくるので超強力に針金と巣礎シートを接着できます。動画はこちらです。パソコンにダウンロードしてから見てください。(avi形式 40M) |
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こんな感じで強力に接着できます。 針金を下の巣礎シートと垂らした蜜蝋でサンドイッチにします。 この方法は多少作業が面倒ですが、巣礎シートが針金から外れる事が多い人にお勧めです。(薄い巣礎シートは特に針金から外れやすいです。) |
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巣礎シートの所々に蜜蝋を多めに垂らしておくのも、巣礎シートが針金から外れにくく成るので有効です。 |
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巣礎枠(巣枠+巣礎)は一度に沢山作りましょう。その方が作業効率が上がり少ない労働で済みます。 完成品の巣礎枠を一枚養蜂家から買い、組立の参考にするのも良いでしょう。 |
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上の写真の巣礎枠をミツバチに与えると、こんな感じの巣脾枠になります。時間が立つと造巣が進み巣枠全体が巣脾になります。 |
巣礎の材料である蜜蝋(ミツロウ)は、温度が上がると柔らかく脆く成ります。 夏など気温が高い時は巣礎枠の保存場所に気を付けましょう。 車内や直射日光が当る場所など・・・高温になる場所に巣礎枠を放置していると、巣礎が針金から外れたり巣礎が溶けたりします。(温度が60度位になると溶けます。)
巣礎枠作りが面倒で耐えられない方は、巣枠式トップバー養蜂を試して下さい。トップバー養蜂とは、ただの棒に造巣させる養蜂です。主にアフリカなどで行われています。