巣箱を急に移動・撤去すると、外で活動中だった外勤蜂は自分の巣箱に戻れなくなります。この自分の巣箱に戻れなくなった外勤蜂ですが、そのまま10~15分ほど放置してると、他の群に勝手に合同します。この原理は解りませんが、兎に角合同できてしまいます。
取り残された外勤蜂 巣箱を急に撤去すると外勤蜂が取り残されます。沢山飛んでいるのが見えるでしょうか? |
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取り残された外勤蜂 時間が経つと、元の巣箱付近に写真の様に溜まります。 |
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取り残された外勤蜂 花粉を持っているハチが多いですね。戻ってきたら巣箱が無くなっていて、どうしようか悩んでいるようです。 |
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他群への自然合同 理由は全く解りませんが、時間が経つと近くにある他群の巣箱に一斉に入りだします。お尻を上げてフェロモンを出し仲間を呼んでいる様です。 |
皆で入れば怖くない? という事でしょうか・・・取り残された外勤蜂が多い程、合同の成功率が高い様に思えます。 この外勤蜂の自然合同の使い道ですが、近くに他の群があれば外で活動中の外勤蜂を気にせず巣箱を他に移動・撤去させる事ができます。(一時的に周囲3m程がハチだらけになるので、民家が近くにある場合はしない方が良いでしょう。)
A群とB群との距離は1~3m位です。これ以上離れていると、どうなるか解りません。私が観察した限りでは、一番近い他群に合同する確率が高いような気がします。
追加: 巣箱撤去後、取り残されてウロウロしている働き蜂達を合同したい他群の巣門付近にばら撒くと、意図した群に合同できる事があります(ただし、近い群に限りる)。
追加: 女王蜂フェロモンを使うと、取り残されてウロウロしている働き蜂達を特定の群(女王蜂フェロモンを巣門前に置いた群)に素早く誘き寄せる事ができます(ただし、近い群に限りる。)。
巣門前に女王蜂フェロモンを浸み込ませた綿を置いた様子です。こうすると巣無しになり路頭に迷った働き蜂が寄ってきます。女王蜂フェロモンの作り方はコチラを参照してください。