FLOW-HIVE(フローハイブ)とは、遠心分離機を使わない新しいタイプの採蜜器です。巣脾枠に貯蜜させるのではなく、フローハイブに貯蜜させ、そこから直接ハチミツを回収する方法になっています。

購入したフローハイブは、そのままでは日本で売られている標準巣箱に入りませんので、まずは、フローハイブのレビューと調整方法を確認してください。

FLOW-HIVE(フローハイブ)の使い方
フローハイブと標準巣枠を比べると、フローハイブの方が高さがあります。

*このフローハイブは長さを調整しています。

フローハイブは標準巣枠より、2cm程高さがあります。
フローハイブは標準巣枠より、幅がありますがこれは問題にはならないです。
まずは、調整したフローハイブを群に預けます。
数日経つと、ミツバチ達がフローハイブの隙間をミツロウやプロポリスで埋めてくれます。
隙間が埋まるとフローハイブの巣房に貯蜜がされていきます。

このように、フローハイブの調整さえ済んでしまえば、使い方はシンプルです。

フローハイブの問題点

貯蜜される優先度が巣脾枠と比べ低いので、同じ場所に空巣脾枠があると、そこから貯蜜が始まります。

写真の様に空巣脾枠と一緒に入れていると、フローハイブは一番最後に貯蜜されるので注意してください。

また、フローハイブは今の所、日本ミツバチには完全対応していません。実験して頂いた日本ミツバチ養蜂家ハッチ様によれば、フローハイブを避けるとの事です。

フローハイブに貯蜜させるには、画像のような構成にすると良いと思います。

ただ、フローハイブは遠心分離機並みに高価な養蜂道具です。何枚も買い揃えると遠心分離機を買う以上にお金が掛かります。

フローハイブはプラスチック製ですが、ミツバチが一度使うと隙間に蜜蝋が付きます。 その蜜蝋を餌にスムシが繁殖するので、使い終わったフローハイブを巣箱外で保存する際は気を付けて下さい。
スムシだらけになったフローハイブは、全部ばらして掃除しないと使い物になりません。この作業はとても面倒です。
使い終わったフローハイブを保存する際は、巣脾枠同様にスムシ駆除処理を行い密閉された袋に入れて保存しましょう。

私はスムシ駆除処理に冷凍庫を使っています。 冷凍庫に半日も置けば、フローハイブ内に潜んでいるスムシを全て凍死させる事が出来ます。

フローハイブは、発売当初はアマゾンで売られていましたが、人気が無かったのか現在(2016年10月)は販売されていません。アメリカのアマゾンには売っていますが・・・送料を考えると高過ぎだと思います。

追加情報(2016年11月): 中国の通販サイトAliexpressで、違法コピーのフローハイブが正規品の半額以下で売られていました。

フローハイブの動画(海外)

フローハイブのCMです。 この動画のように外でゆっくりと採蜜していると、周囲の群から大量のミツバチが押し寄せてくる可能性が高いので注意してください(1群飼いなら問題ないです)。

フローハイブから採蜜をする様子です。複数群を飼っている場合は、このように一度室内に持ち帰ったほうが良いでしょう。 室内でハチミツを回収する際は、フローハイブ下部の隙間からハチミツが漏れる事があるそうなので注意してください(実験協力者MRI様からの情報)。

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