2014年5月02日 晴れです。

実用的な観点から女王蜂生産のまとめをしようと思います。あくまで現時点での個人的な意見です。

王台を与える女王蜂生産(1~7群向け)
この無王群には、前回カーニオラン種の卵が沢山産みつけられている巣脾枠1枚を与えています。
一週間後の様子です。このように無王群に有精卵や産まれたばかりの幼虫を与えると変性王台を作ります。変性王台は3個作られていました。

有王群に王台を作らせたい時は、群から女王蜂を抜いて下さい。女王蜂消失後、3日前後で群が「女王蜂がいない」と認識して変性王台を作り始めます。

変性王台の1つをカッターで切り取りました。

王台を切りぬく事で一時的に巣碑に穴が空きますが、穴が小さければ元に修復してくれます。

このように簡単に切り取れます。
この5枚無王群に切り取った変性王台を与えます。
変性王台を与えました。破壊されずに馴染んだようです。
一週間後に様子を見たら、投入した変性王台は破壊されていました。

この様に他群の王台は破壊される事があります。破壊される事を前提に、王台は複数入れた方が良いでしょう。

色々試してきましたが・・・この方法が一番実用的です。無王群が1~7群位までなら、この方法で女王蜂を生産する事をお勧めします。(強群・女王蜂除去・群分割・無王群に作られる王台を活用してください。)

女王蜂の生産(増群)に失敗すると無王群になってしまいます。無王群対策の概要はこちらをご覧ください。

キットを使った女王蜂生産(8~100群向け)

昔は人工王台を使った女王蜂量産に移虫針は必須でしたが、現在はキットを使えば簡単に幼虫を人工王台内に設置でき女王蜂を量産できます。

移虫テクニックが不要な時代になりましたが、移虫針は便利な養蜂道具の1つです。使えて損する事は絶対にありません。

説明書はA4で2枚でした。群の管理等は手で移虫させる方法とほぼ同じ内容でした。

この容器に女王蜂を閉じ込めて人工王台が設置されている穴の中に卵を産ませます。働き蜂は自由に出入りできます。

この容器は巣枠上部中央に設置して使うと書かれていましたが、動画を見る限り巣脾枠を切りぬいて設置した方が良いみたいです。

卵を産ませる人工王台(王椀)です。メーカーオリジナルの人工王台です。
良く見かけるのは左のオレンジの人工王台です。メーカーオリジナルとは高さ・幅・内部の窪みが違いました。
容器内の女王蜂が人工王台に卵を産んだら、人工王台を容器から取り出して専用台に設置します。手で持っている部分は巣枠にくっ付ける所です。
これは先に産まれた女王蜂が他の王台を壊さない様にガードする王籠です。これを付けなくても、王台に蓋がされたら無王群に与える事もできます。

新女王蜂を沢山作れても、それらを預ける無王群・交尾用のオス蜂も沢山用意しなくてはなりません。女王蜂を量産する前に、これらの事も考慮して実行して下さい。

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