2013年9月13日 ずいぶん前の事になりますが、カーニオラン女王蜂5番を1日で追い出し働き蜂産卵をしていた群の事を覚えているでしょうか? 

私は、もうこの群は駄目だと思っていたので3週間位放置していました。 久しぶりにどうなっているか中身を見てみる事にしました。

五番無王群については、こちらをご覧ください。

放置していた5番群
王台も作らず働き蜂産卵が酷過ぎるので、自然消滅するまで放置していた5番群です。虎次郎群と83番群の真ん中にある群の事です。
働き蜂産卵群の経時変化写真①

8月6日に撮影しています。オス蜂巣房が大量にできておりボコボコになっているのが解ります。
働き蜂産卵群の経時変化写真②

8月23日に撮影しています。オス蜂が大量に産まれているのが解ります。
9月13日、巣箱の中はどうなっているでしょうか?

巣箱内にあった巣枠3枚枠の内、2枚には蜂が全く付いてなかったので取り除きました。かなり蜂が減っています。
見てください。この蜂の少なさ。働き蜂が減り過ぎて、オス蜂量産ができなくなっているようです。

これが働き蜂産卵の末期状態です。このまま蜂が減り続けて群が消滅します。
なにやらカーニオラン女王蜂のような生物が見えますが・・・目の錯覚でしょう。どう考えても末期です。
働き蜂はメス蜂を産めないはずなのに、メス蜂(働き蜂)の蛹が出来ています。

量子力学的に考えれば、時間とエネルギーとの不確定性原理によりオス蜂内の精子が空間を飛び越えて、働き蜂(メス蜂)の腹に入ったとも考えられます。
カーニオラン女王蜂に似た働き蜂を捕まえ王籠に入れました。 なんで王籠に入れたのか自分でも良く解りません。頭が混乱しているようです。
頭が混乱しているので、虎次郎群から巣蜜枠1枚と有児枠一枚を抜き、空巣碑を2枚追加しました。これで虎次郎群はまた超弱群に戻ってしまいました。
消滅寸前の働き蜂産卵群に、虎次郎から抜いた枠2枚を追加しました。 そしてカーニオラン女王蜂に良く似た蜂が入った王籠を巣枠の間にセットしました。このまま2~3日置こうと思います。

ミツバチは巣箱の位置を記憶しているので、何割かは虎次郎群に戻ると思います。とりあえず様子を見てあまりにも蜂が戻るようなら巣箱に閉じ込める予定です。

なんと5番の娘が居ました。5番は巣箱から追い出される短い時間の間に産卵していたようです。その卵から王台が作られ羽化し交尾したみたいです。どこ捜しても王台は無かったように見えましたが、解りずらい場所に作っていたのかもしれません。 今回の件で、5番女王蜂は、働き蜂産卵をしているメス蜂達に負けて巣から追い出された可能性がとても高くなりました。

しかし、交尾成功した事の方が驚きです。働き蜂産卵で大量に産まれたオス蜂と交尾した可能性はありますが、オス蜂が成熟するまで一カ月ちょっと掛るので、時間的に間に合うのか?という疑問も残ります。他の可能性としては、誰かが飼育している群のオス蜂と交尾したのかもしれません。

女王蜂の交尾飛行の成功率はオス蜂の数が大きく関与しています。 女王蜂が交尾飛行に出かけても、肝心のオス蜂が少ないと満足に交尾できず何度も交尾飛行に出る事に成ります。 しかし、交尾飛行中に外敵に食われるリスクは常にあります。 多く交尾飛行に出かけるという事は、それだけ死ぬ可能性が高くなるという事です。

経験上、弱群3群程度では交尾成功率はかなり低いです。 今回は本当に運が良かったと思いました。ミツバチの交尾については「オス蜂の殖やし方」・「女王蜂の殖やし方」を参照して下さい。

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