このページでは、飼育しているミツバチが分蜂してしまい近所の木に蜂球になっている状況を想定して分蜂群対策を書きます。
注意点: 住宅地で分蜂を頻発させる事は養蜂家の恥です。住宅地で養蜂する場合は、内部検査を怠らないようにし分蜂する可能性を少しでも下げましょう。
植物のツルにぶら下がっている小さな分蜂群 | |
木の枝にぶら下がっている小さな分蜂群 | |
木の枝に絡み合っている中くらいの分蜂群
写真提供者:愛媛県の山内様 |
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木の枝に絡み合っている大きな分蜂群
写真提供者:TK様 |
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木の枝にぶら下がっている大きな分蜂群 | |
コンクリートの壁に付着している中くらいの分蜂群 | |
木の柱と絡み合っている大きな分蜂群 | |
分蜂群は時間が経つと、他の場所に一斉に飛び立っていきます。 |
単純に木の枝にぶら下がっているタイプの分蜂群は回収し易いですが、物や木の枝と複雑に絡み合っている分蜂群はミツバチの回収が面倒になります。
木の低い位置に蜂球になっていた あなたはラッキーです。これなら簡単に捕獲できます。蜂球を巣箱の中に叩き落として回収しましょう。回収後は立派な一群となります。 枝が細いなら枝を切ってそのまま回収もできます。 |
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2m位の位置に蜂球になっていた あなたは少しラッキーです。これならなんとか回収できます。もしくは駆除できます。脚立を使い蜂球まで近づいて蜂球を巣箱の中に叩き落として回収しましょう。回収後は立派な一群となります。 木の枝の隙間に入り組んで蜂球になってる場合は回収が難しいので駆除対象になります。そのままにしておくと他の場所に移動する恐れが有ります。可哀そうですが殺虫剤やガスバーナーで一気に駆除してください。 |
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木の高い位置に蜂球になっていた 虫取り網が届かないほど高い位置だと何も打つ手がありません。近所の方に事情を話して蜂達が去るまで我慢してもらいましょう。 早ければ一時間もしない内にどこかに飛んでいきます。その時も周囲が一時的にハチだらけになってしまいます。 登って回収or駆除する事も可能ですが危ないのでやらない方が良いです。私は登って回収した事がありますが、防護服をつけての木登りは危ないです。本当に危険なので登らないでください。 |
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分蜂群回収の様子 写真は、木の枝に絡み合った分蜂群を回収している様子です。 枝と分蜂群が所々一体化しているので、回収が大変そうです。 写真提供者:愛媛県の山内様 |
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虫取り網が届く場合 釣り用のタモを改良すれば、5~6m伸ばせる虫取り網が作れます。虫取り網が垂れ下った分蜂群に届くなら、網の中に分蜂群を落として回収できる可能性はあります。 |
蜂球になっている分蜂群のミツバチを全て回収しなくても、分蜂群の女王蜂さえ捕獲できれば、分蜂は失敗し分蜂群は元の巣に戻っていきます。(女王蜂が近くにいれば、そこに再集結します。) この習性(分蜂群は女王蜂の所に集まる)を利用して、分蜂群を回収すると作業が捗ります。詳しくは分蜂群を捕獲した時の記事を参考にして下さい。
分蜂群は大人しいですが刺激を与えると普通に刺してきます。ミツバチは可哀そうですが人に被害がでそうなら駆除の決断も必要です。 愛情を注いで育てたミツバチを駆除しない為にも、定期的な内部検査で分蜂防止を図りましょう。
豆知識: ミツバチは同じ場所に蜂球を作る傾向があるので、一度蜂球が作られた場所は覚えておき再度分蜂が起きた時に蜂球を楽に回収できるように対策を立てましょう。(女王蜂の羽を切れば、蜂球は巣箱近くの地面に落ちているのでこの作業は必要ないです。)