2014年4月3日 曇りです。
昼前にお客さん(Aさん)から大量のミツバチが壁にへばり付いていると電話がかかってきました。Aさんが近くで飼育しているミツバチが分蜂したと思い、昼休みに急遽現場に向かいました。
現場は住宅地から少し離れた場所でした。 住宅地でなくて本当に良かったです。住宅地だったらビックリした通行人が警察に通報したかもしれません。 |
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このサトウキビ畑の奥の壁にミツバチが付いているとの事です。 | |
完全に分蜂群です。周囲に木が多いのになんでこんな所に集結してしまったのか謎です。
しかし、分蜂群を回収するには地面に近く良い場所です。 |
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小さな巣箱に巣礎枠を2枚固定して、分蜂群を中に入れる事にしました。(巣礎枠より巣碑枠が良いです。) 分蜂群の下に巣箱を押し当ててゆっくりミツバチを中に誘導していきます。 |
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運よく女王蜂を見つける事ができました。分蜂群は女王蜂の周囲に集まるので、女王蜂を巣箱に入れてしまえば作業は終わったも同然です。 | |
女王蜂を捕まえて、巣箱に放り込みました。 | |
壁に付いているミツバチ達を巣箱に移しました。ミツバチを巣箱に移す際は、手で優しく押したりブラシで掃く様にしましょう。 分蜂中のミツバチは手荒く扱わなければ大人しいです。 木にぶら下がっているタイプの分蜂群は、真下に巣箱を準備して蜂球を巣箱に落とすと良いでしょう。 高い位置の分蜂群には、虫取り網が届くなら虫取り網の中に分蜂群を落として回収できます。 |
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壁に付いている残りのミツバチも回収する事にしました。 女王蜂が入った巣箱を取り残されたミツバチの近くに置けばOKです。(巣箱のフタは閉めて下さい。) |
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外に居るミツバチは、時間が経つと女王蜂が居る巣箱に入っていきます。 外のミツバチが巣箱に入るまで、1~2時間放置しましょう。 |
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時間に余裕が無かったので20分ほどで巣箱の門をガムテープで閉じました。 外には巣箱に入れなかったミツバチが騒いでいます。 |
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現場に取り残されたミツバチ達を心配する必要はありません。女王蜂が居ないので時間が経てば元の巣に戻ります。 | |
分蜂群を9割近く回収できました。ミツバチ達がこの巣箱を気にいれば居付いてくれます。 回収した分蜂群は、山の養蜂場に持っていく事にしました。女王蜂が交尾済みならば立派な一群です。(未交尾女王蜂の事もある。) |
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今回の分蜂群は、Aさんが飼育してる群からの分蜂群ではありませんでした。飼育している2群とも交尾済み女王蜂は居たとの事でした。
Aさんはハチミツ狙いで2段群を2群飼育中です。内部検査は3日に1回と頻繁に行っているそうです。 とても綺麗な正規品の巣箱と継箱です。丁寧に管理されているのが解ります。 |
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次の日、捕まえた分蜂群を山の養蜂場に置きました。群の規模的には3~4枚群程度のミツバチが居ます。 | |
フタにはもう巣を作り始めていました。どうやら巣箱を気にいってくれたようです。 | |
フタの無駄巣を取り除き、巣礎枠をもう一枚追加しました。フタじゃなくて巣礎枠に造巣して下さい。 この分蜂群がスクスク育つ事を期待します。 |
春は分蜂の季節です。もし分蜂群を見かけたら回収にチャレンジしてみましょう。くれぐれも足場が危ない場所に留まっている分蜂群を捕りにいかないでください。安全が第一です。
ゴミ箱に飛んできた分蜂群の捕獲動画がありました。大きな分蜂群で辺り一帯がハチだらけになっています。他にも色々な分蜂群の動画がありましたので興味がある方は見て下さい。(youtube)