女王蜂と造巣の関係

造巣とは、働き蜂がお腹から蜜ロウを分泌し巣を形造る事です。下記の写真は、働き蜂が造巣中の巣礎枠です。 巣礎枠の造巣が進むと巣脾枠になります。

巣礎枠以外に造られる巣の事を「無駄巣」と言いますが、これも立派な造巣です。下記は、巣枠の横に造られた無駄巣の写真です。

ミツバチの造巣には、女王蜂が出すフェロモン・貯蜜量・群の状態・周囲の環境など、色々な要素が関与しています。 そのなかでも女王蜂のフェロモン(QMP)は、働き蜂の造巣力(蜜ロウを出す力)に大きな影響を与えます。

下記は、群の造巣力が強い順です。 とりあえず難しい話は抜きにして、これらを覚えておけば色々な場面で役に立つでしょう。

  1. 有王群+分蜂熱無し: とても高い造巣力があるので、巣礎枠は多めに追加しましょう。
  2. 有王群+分蜂熱有り: 分蜂熱(王台を作る)があると造巣力が下がります。中~強群などの造巣力が急に弱くなったら分蜂に注意しましょう。
  3. 未交尾の有王群: 未交尾の女王蜂はフェロモン量が少ないので、群の造巣力も同じく小さくなります。 未交尾女王蜂が交尾に成功し産卵し始めると、群の造巣力は一気に高まります。
  4. 無王群: 女王蜂がおらず造巣力が一番低い状態です。

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