若いミツバチ群は、王台製作のスターター群や女王蜂バンク(女王蜂貯蔵群)を作る時に必要になります。 他にも女王蜂導入に失敗しやすいカーニオラン女王蜂を受け入れる群としても使えます。

若い働き蜂の特徴

若いミツバチは、①攻撃性が低く他群のミツバチ・女王蜂を受け入れ易い。 ②ロイアルゼリーや蜜蝋を生産する。 ③外部の記憶が薄い。 という特徴を持っています。

若いミツバチだけを集める方法は、若いミツバチの外部記憶の無さを利用します。

若いミツバチの集め方①
まず、高さのある小さな巣箱を用意します。

自作するのが面倒なら、標準巣箱を2段にする事で代用可能です。

一応、普通の標準巣箱でも代用できますが・・・なるべく高さのある巣箱を使ったほうが作業中にミツバチが騒がず楽です。

若いミツバチを集める巣箱は、同じ養蜂場内に設置して下さい。

若い蜂を大量に取っても問題が起き難い中郡~強群を1~3群探します。

弱群からは若い蜂を取らないで下さい。群が崩壊します。

女王蜂を確認後、女王蜂が付いていないミツバチ付き巣脾枠を6~8枚用意します。

若いミツバチは、卵・幼虫が多い巣脾枠や造巣中の巣枠に多く居ますので、それらを優先して選んでください。

長い巣箱に巣枠(巣脾枠・巣礎枠どちらでも可)を2枚程セットし、用意した巣脾枠に付いているミツバチを巣箱内部に全て振り落とします。
複数の群の巣脾枠からミツバチを振り落とす場合は、殺し合いをしないようにバニラエッセンス等を巣箱内部にスプレーしてからミツバチを振り落としてください。
巣箱に巣脾枠6枚分のミツバチを入れた直後の状態です。

深さのある巣箱だと、ミツバチが巣箱上部まで上がるのに時間が掛かり騒ぎにくいです。

砂糖水を少しだけ与え、巣箱に蓋をして巣門を開き3時間以上放置します。
若いミツバチ以外は、外部記憶があるので元の巣箱に徐々に戻っていきます。
最終的に、巣箱に残ったミツバチがお目当ての若いミツバチになります。

巣脾枠6枚分のミツバチを投入しても、巣脾枠1~2枚分程度のミツバチしか残りません。

およそ投入したミツバチの2~3割が残るので、作りたい若い蜂群の規模により投入するミツバチ量を調整して下さい。

巣箱の蓋に大量に固まっているミツバチも若いミツバチです。 若いミツバチ群を作る時に使えます。

次は、巣箱を移動させて若い蜂を集める方法です。この方法は弱群では出来ないのでご注意下さい。

若いミツバチの集め方②
まず、有王群(6~9枚群)を用意します。
用意した有王群を元の位置から最低でも3m位離した位置に置きます。
元の巣箱の位置には、新しい巣箱(巣脾枠も3枚程入れる)を設置します。 女王蜂も新しい巣箱に移します。

これで新巣箱には年寄り蜂+女王蜂、移動させた巣箱には若い蜂が残ります。

若いミツバチは攻撃性が低いので、そのまま他群に合同も可能です。

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