巣脾枠1枚の巣房数と働き蜂数

巣脾枠(スヒワク)とは、ミツバチが巣礎枠(スソワク)に造巣し完成した巣枠の事を言います。

巣脾枠1枚当たりの巣房数や働き蜂数を知っていると、巣脾枠の枚数から働き蜂数や蜂児数が概算でき役に立つことがあります。

巣脾枠1枚の巣房数と働き蜂数
巣礎枠とは、巣枠に巣礎シートが貼られたものを言います。

西洋ミツバチの養蜂では、ホ式やラ式巣枠という規格巣枠を使います。

これが巣礎枠に造巣が完成し、ミツバチが使っている巣枠(巣脾枠)です。

この1枚の巣脾枠に何匹の働き蜂や蜂児がいるかを大まか知る事ができます。

巣礎シート(片面)には、約3200個の働き蜂巣房が並んでいます。 両面合わせると6400個にもなります。

1つの巣房の直径は5.4mm位です。

巣礎シートの面積は、410mm×200mm=82000mm^2となります。

ミツバチの体の面積を求めます。

体長は15mm位です。写真のミツバチは死んでいる為、お腹が縮んでいますが本来はもう少しお腹が長いです。

次は体幅です。 約5.5mm位になります。

ミツバチ1匹が占める面積:
15mm×5.5mm = 82.5mm^2

巣脾上(片面)に陣取れるミツバチ数:
82000÷82.5 = 約994匹

巣脾枠1枚がミツバチで全て満たされている時、その巣脾枠には約2000匹の働き蜂が居る事になります(片面だと1000匹)。

注意:ミツバチが重なっている時は、それ以上に居ますのでご注意ください。



まとめ

巣脾枠1枚の巣房数は、片面で約3200個・両面では約6200個になる。

巣脾枠1枚がミツバチで覆われている時、その巣脾枠には片面で約1000匹・両面では約2000匹の働き蜂がいる。

計算例

1.上記の巣脾枠は全体がミツバチで覆われている = 約2000匹の働き蜂数

2.上記の巣脾枠の片面半分に蜂児が居る = 1600匹の蜂児数 (計算: 片面巣房数3200÷2)

補足: ここでは分かりやすさ重視の為、厳密な計算はしていません。 本当の数を知りたい場合は、地道に1匹づつ数えるしかないでしょう。

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