ここではミツバチ(外勤蜂)の数と集蜜力について考えます。
働き蜂の数が多い程、集蜜力は高くなります。 とても当たり前の事です。 たとえ働き蜂が少なくても蜜源植物が多ければハチミツは溜まります。 これも当たり前の事です。 このように蜜源植物が豊富で、しかも近くに養蜂している人がいない場所では蜜源を独占出来る為、ミツバチの数や蜜源植物が出す花蜜の総量に応じてハチミツが溜まっていきます。
では、近く(1~4km)に養蜂してる人が居て蜜源植物の取り合いになった場合はどういう結果になるのでしょうか? ここでは蜜源の奪い合いになった時の集蜜力について考察します。
一ヶ所で10群位飼っていると解りますが、小さい群ほど頻繁に餌不足になり、大きい群は餌不足に成りずらいです。 蜜源の取り合いになった場合、小さい群は少ししか花蜜を獲得する事ができません。 蜜源が取り合いに成らないほど大量に群生しているなら、この様な問題は置きません。
私の経験則ですが、蜜源の取り合いになった場合、働き蜂数の2乗が集蜜力になると考えています。戦闘の数理モデル(ランチェスター第二法則)をミツバチに応用しました。 働き蜂が多いほど、斥候蜂が増えて蜜を出している花を見つける確率も上がり、働き蜂が多いので短時間に多くの花蜜を回収できます。
そして、花は常に蜜を出している訳ではなく、一度吸われると数時間は花蜜が溜まりません。 働き蜂が少ないと、訪花しても既に他の群に花蜜は吸われた後という確率が高くなり無駄な飛行が増えます。
ミツバチ2万匹の群と1万匹の群の集蜜力をランチェスター第二法から簡易計算すると・・・4倍も集蜜力に差がある事になります。
計算上、2万匹群を4分割して5千匹群を4群作っても2万匹群の集蜜力になりません。集蜜力をランチェスター第二法から簡易計算すると・・・2万匹群の集蜜力=4億, 0.5万群×4群の集蜜力=1億となり、ミツバチの総数は同じ2万匹ですが、群を4分割してしまうと集蜜力がガタ落ちになります。
あなたがハチミツの収穫を目的としているなら、周囲の養蜂している人には注意が必要です。
西洋ミツバチの集蜜性能に顕著な差が無い以上、蜜源の取り合いになった場合は相手より外勤蜂が多い強群を沢山置いている方が勝ちます。 負けた方は花蜜が余り取れなくなり群勢が落ち、勝った群は花蜜を大量に獲得して群勢が高くなり更に差が付きます。
群が大きくなるほど、群が使うハチミツの消費量も減ると本に書かれていました。育児の保温効率が良くなるのかな? それもハチミツが溜まる理由の一つかもしれません。
まとめます。集蜜力はミツバチ(外勤蜂)の数に大きく影響され、蜜源の取り合いになった時もミツバチ(外勤蜂)が多い群がとても有利になります。弱群は花蜜争奪戦に負けて餓死しやすいので、給餌を頻繁にしましょう。
*あくまで私一個人の感想を述べています。「ふざけた事書くんじゃねーぞ」との苦情はしないでください。*