液体代用花粉とは、糖質・タンパク質・ビタミン類を一括してミツバチへ与えらえる即効性のある餌です。 タンパク質を水に溶かしている影響なのか、通常のパテ状の代用花粉より効率的にミツバチへタンパク質を与えられているような気がします(蜂の増えがパテより速い)。 液体代用花粉を大量に与え続けると、プロテインを含んだ白い貯蜜が溜まります。
液体代用花粉を作るには次の材料が必要になります(4~5群用)。 ①砂糖3kg、②ホエイプロテイン200g、③水道水2kg、④ビタミンB類少々。 ホエイプロテインはAmazonで買うとかなり安いです。ビタミンB類は何でも良いのですが、私は安いファインクエン酸(ビタミンB類入り)という物を使っています。
カゼインやソイプロテインは、水に溶けにくいので液体代用花粉の原料には不向きです(使わない方が良い)。
大きめのバケツにホエイプロテインを200g入れます。 | |
水道水を2kgほど入れて、手で軽くかき混ぜます。 この段階では、ホエイプロテインが完全に溶けてなくても問題ありません。 | |
玉になったホエイプロテインを溶かす為、バケツの蓋を閉めて2~3時間放置します。 | |
ホエイプロテインが殆ど溶けたら、砂糖を3kg入れます。 | |
ビタミンB類も少々いれます。 | |
手で良くかき混ぜ砂糖を溶かします。 ホエイの溶け残りも手で潰して、なるべく全て溶かすようにします。 泡が多いドロドロの液が出来たら完成です。
液体代用花粉は練乳のような味がします。 |
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液体代用花粉は腐りやすいので、使わない分はペットボトル等に入れて冷蔵・冷凍保存して下さい。 |
液体代用花粉は優れた餌ですが、ミツバチが泡や粘度で溺死しやすいという欠点があります。 その為、ミツバチに与える際は気を付けて下さい。
液体代用花粉は泡が多く且つ粘度も高い為、ミツバチの体の撥水性が全く機能しません。 | |
そのような理由で、液体代用花粉を溺死対策を全くせずにミツバチに与えてしまうと、大量溺死が起きる可能性がとても高いです。
また、液体代用花粉を給餌枠に蜂が居る状態で投入すると、ミツバチが浮かんでこずそのまま溺死します。 |
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今の所、ミツバチに液体代用花粉を与えるにはペットボトル給餌器を使うと安全で簡単です。
べニア製給餌枠を使う場合は、液体代用花粉を入れる前にミツバチを全て給餌枠内から出してから与えて下さい。 ミツバチが滑りやすいプラスチック製給餌枠を使う場合は、給餌枠内に網などを入れて溺死対策を必ずして下さい。 |
糖度やタンパク濃度を変えて、オリジナルの液体代用花粉を作るのも面白いと思います。
液体代用花粉を与え続けると、花粉の消費が減るのか貯花粉が増えるような感じがします。