M式群分割法とは、M氏が考案した群の分割方法のことです。 この分割方法は、分割群(無王)を3日間巣箱に監禁している間に、種群(有王)を毎日少しづつ移動させ、最終的に働き蜂の偏り無しに近くで群を分割することができます。
M式の利点は、①群分割後、分割群を移動させる必要が無い(種群は少し移動させます)。②1群をほぼ半数に分割することができます。 欠点は、①監禁する分割群の餌切れや蒸殺リスク。②毎日種群を移動させる作業が必要。③長雨などで種群のミツバチが外に出れない日が続くと、分割群の監禁日数も増える等です。
欠点③の補足: 巣箱(種群)を約50cm移動後、ミツバチ(外勤蜂)は外で飛び巣門の位置を記憶し直します。 悪天候などにより外で飛べない日は、巣門位置の記憶更新ができません。
住宅地では、群分割後に蜂が長時間騒いでいると隣人住民に迷惑が掛かるので、分割群を隠す方法をとります。
種群の移動は1日約50cmとしていますが、ミツバチの巣門認識状況により1日移動距離を50cmより短くしたり長くしたりして調整して下さい。
監禁中の餌切れ対策: 分割群を監禁する前に、大量給餌(砂糖水1L位と出来れば代用花粉も与える)してください。
監禁中の蒸殺対策: 監禁中は、巣箱の換気口を最大まで開けることで、蒸殺のリスクを減らすことができます。また、監禁中は巣箱に直接太陽光が当らないようにして下さい。巣箱を隠す場合は、暗く涼しい場所に保管して下さい。