蜜ロウとはミツバチの巣(蝋)です。 若い蜂がハチミツから合成します。 主な用途は蝋燭、ハンドクリーム、ワックス、クレヨン等に利用されています。養蜂をしていると無駄な巣が採れるので、それを精製して蜜ロウを作ります。
蜜ロウを精製する時に使う道具(鍋・網ジャクシ ・ザル・ポリバケツ等)は、蜜ロウがへばり付いて、蜜ロウ精製以外では使えなくなるので安い調理器具(ダイソーが安くてオススメ)にして下さい。 無駄巣を煮込む際に出る臭いもあるので換気もしてください。
無駄な巣や使わない巣をカッター等で切り取り、水を1L位入れた鍋に入れる。花粉や幼虫は、巣を溶かした際に取り除けるので丸ごと入れて大丈夫です。写真の鍋は大容量の寸胴です。無駄巣を一気に処理できます。 |
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強火でグツグツ煮込んで、巣を溶かしていく。 |
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フタをすると短時間で溶けます。 |
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巣を写真の様に完全に溶かす。 |
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中のゴミ(幼虫・蛹・抜け殻など)を網ジャクシで取り除いていきます。 取り除いたゴミには蜜ロウが付いているので、垂らさない様に気をつけてください。蜜ロウは石鹸でもとれないので、掃除が大変になります。 |
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ゴミを取り除くと写真の様になります。後で濾し器にかけるので、完全に取り除く必要はありません。 |
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鍋の火を止めて、蜜ロウ濾し器を準備します。 写真はダイソーで買ったザルと綿です。濾す材料は、高温に強い物なら何でもOKです。オススメは布です。 |
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これもダイソーで買った10Lポリバケツです。水を10cm位入れます。**水の入れ過ぎに注意です。濾す際に溢れる可能性があります。 鍋の中の容量を考慮した水量にして下さい** |
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綿・ザル・水入りポリバケツの順に重ねます。 |
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鍋の中身を濾し器に流しいれます。鍋が熱い+重いので、手袋などを付けて作業してください。 |
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濾し器を取り除きます。 |
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濾すと写真の様になります。そのまま常温で半日ほど静かに冷まします。こうする事で、蜜ロウは上、下は汚水と分離してくれます。 |
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蜜ロウが固まってくると綺麗な黄色になります。 |
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蜜ロウが完全に冷めたら、割って取り出して水で洗います。汚水は捨ててください。 |
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精製蜜ロウの出来上がりです。これを何度も濾すと更に綺麗な蜜ロウになります。必要に応じて再精製して下さい。しかし、大型寸胴いっぱいの無駄巣を溶かしても、たったこれだけしか採れません。しかも精製する度に量が減っていきます。 |
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シリコンの型に流し込むと、面白い形にも加工できます。 |
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私の場合は、精製に使った道具はまとめて保管しています。 |
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この様にキッチンに垂らしてしまうと、後掃除が大変です。削り取る以外方法がありません。蜜ロウ精製の際は、他に垂らさないように十分に気を使って下さい。 |