巣箱の交換は、巣箱内のミツバチを別の巣箱に全て移動させる作業が主になります。「外に出た事があるミツバチは、現在住んでいる巣箱の位置を記憶している」という事を考慮して作業すれば、特に難しい事はありません。
まずミツバチが住んでいる巣箱(旧巣箱)の近くに、交換したい巣箱(新巣箱)を置きます。 |
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次に巣箱の位置を入れ替えます。 巣箱を入れ替える際、新巣箱の巣門は旧巣箱の巣門と同じ位置になるようにして下さい。 巣門の位置がずれ過ぎると、外から戻ってきたミツバチが新巣箱になかなか入れません。 |
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旧巣箱を開けて、新巣箱に巣脾枠(巣枠)ごとミツバチを移します。 |
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新巣箱に全ての巣脾枠(巣枠)を移した状況です。 |
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旧巣箱で使っていた給餌枠等も全て新巣箱に移した後、新巣箱の蓋を閉めます。 |
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最後に、旧巣箱の壁などに残っているミツバチを新巣箱に移します。 写真のように、新巣箱の巣門前に旧巣箱を置くと、徐々に新巣箱にミツバチが移動していきます。 |
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旧巣箱から新巣箱へミツバチが移動していく様子です。(半日程で新巣箱に殆どのミツバチの移動が完了します。) |
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短時間で旧巣箱に残っているミツバチを新巣箱に移動させたい場合 短時間で旧巣箱に付いているミツバチを新巣箱に移したい場合、旧巣箱を逆さまにし地面に強く叩きつけ、ミツバチ達を新巣箱の巣門前に落とします。 旧巣箱から強制的に落とされたミツバチ達は、新巣箱の巣門に向かってゾロゾロ歩いて移動します。(この方法だと30分位で全てのミツバチの移動が終わります。) |
最初の方で「外に出た事があるミツバチは巣箱の位置を記憶している」と書きましたが、では、一度も外に出た事が無い若いミツバチが巣箱の外に放り出された場合はどうなるのでしょうか?
答えは3つあります。
①巣箱の位置記憶は無いが、自分の群の臭いを嗅ぎつけて自力で巣箱まで戻る。
②近くに他群があれば、その群に入ってしまう。(若い蜂は、他群の門番を通過できる事が多いです。)
③迷ってしまい自分の巣箱に戻れず死んでしまう。
となります。
巣箱は長年使用していると、釘・木が劣化したり、ゴミが底に溜まったり、虫が住みついたりしてボロボロになってきます。そのような時は、古い巣箱のメンテナンスや掃除も兼ねて新しい巣箱に交換してあげましょう。