西洋ミツバチは飼育されている環境に広く適応できます。 ミツバチに良い環境(蜜源・水源・気温・天敵・農薬の問題が少ない場所)で飼育するとミツバチの増勢が早くなります。
巣箱周囲の環境 (人が住んでいない場所) 人やミツバチの事を考えると、周囲に民家・工場が無く、植物が多い所が最適です。そのような場所では、何十群も飼育できます。 沖縄にはハブが生息しているので、草むらに巣箱を置く場合は注意して下さい。 写真の様にブロックで足場を作ると安全に作業できます。 |
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巣箱周囲の環境 (人が住んでいる場所) 周囲に民家・工場があったとしても巣箱から30mも離れていれば問題は起きずらいです。しかし、写真の様に何十群も飼育すると苦情が来る可能性があります。 飼育群数が多いと、たとえ民家・工場から数十メートル離れていても、人が刺されたりミツバチの死骸や糞の問題が起こりえるので、あまり多くの群を飼育するのは止めましょう。 |
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巣箱周囲の環境 (人口密度が高い場所) 住宅地でミツバチを飼育する場合は、本当に気を付けてください。 分蜂させると迷惑になりますし、巣箱の置き場所が悪いと隣人や通行人が刺されたりします。 私の経験上、蜂はとても嫌われるので住宅地でミツバチを飼育する場合は、人気が無い場所に巣箱を置き、飼育群数も1~3群以内にしましょう。(強群だと1群でもギリギリです。) |
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ミツバチの糞 ミツバチは黄色い糞をします。ミツバチの飛行ルートの下に居ると糞が落ちてくる可能性があります。 住宅地では、蜂群が多いと糞が問題になる可能性があります。 |
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巣箱の配置(複数群を飼っている場合) 巣箱は内部検査がし易いように配置して下さい。巣箱の前後左右に1m程度の間隔があれば、内部検査時に邪魔になりません。 巣門の向きを揃えると群の管理が楽になります。巣門の向きが揃っていると写真の様に、複数の巣箱の門番蜂の数や出入りしているミツバチの様子が一目で解り効率的です。 寒い地域では、冬の北風の影響が大きいので巣門は南向きにして下さい。 |
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水源の確保 巣箱の近くに水源が少ない場合は、巣門の前に水を入れた容器を置いて下さい。水を飲みに来たミツバチが溺死しないように足場は必ず作りましょう。 |
西洋蜜蜂の飼育環境のまとめです。環境への適応能力がとても高いので場所を選びません。暑ければ換気をし、寒ければ保温をし、餌は自分達で集めてきます。人間が住める場所なら西洋蜜蜂も大丈夫でしょう。巣箱周囲(2~3km)に蜜源植物が少ない場合は、餌(砂糖と代用花粉)を与える事で群の増勢が可能です。
どこでも飼育できてしまう西洋蜜蜂ですが、なるべく人に迷惑にならない場所で飼育してください。住宅地で飼う場合は、周囲の住民に配慮して1~3群程度にしましょう。