通常、気温が低い冬に女王蜂を輸送すると寒さで死んでしまいます(沖縄県は除く)。 ここで紹介するテクニックは、冬でも女王蜂を一度に沢山輸送する事ができます。
主に沖縄県の養蜂家が冬に女王蜂を県外へ出荷する時に使えるテクニックになります。
作業の流れ:①出荷する女王蜂を複数匹小さな箱に入れる。 ②保温群を用意する。 ③保温群の大きな巣箱に女王蜂が入った小さな箱を複数入れる。 ④保温群に働き蜂を足して箱を閉めて出荷する。
作業① 王籠には女王蜂1匹と働き蜂3匹が入っています。春や秋はこの状態で出荷しても問題ありませんが冬だと寒さで死にます。 王籠を複数入れたら箱を閉めます。この箱は郵便局の60サイズの物です。側面に換気口があります。 |
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作業② 輸送中、女王蜂の入った箱が冷えないように保温群を用意します。この保温群の構成は、蜂児枠1枚と蜜枠1枚です。働き蜂の数は出荷する地域に合わせて後で調整します。 輸送中、蜂児を温める熱で巣箱内部も温まります。蜂児枠を入れないと蜂球化して保温熱を余り出さなくなるので注意して下さい。 |
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作業③ 保温群の箱に女王蜂を入れた箱を入れた様子です。今回は合計で10匹位の女王蜂を入れました。ゆうパック60サイズの箱を2個重ねて置いてます。 働き蜂の追加は、女王蜂を置いてから行います。今回は九州への出荷だったので働き蜂数は4000匹位にしました。 |
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作業④ 出荷箱を閉めた様子です。外部からはこの様になっています。 女王蜂を1匹だけ出荷するなら、以下の構成の方が楽だと思います。女王蜂1匹+貯蜜枠1枚+働き蜂2000匹。 |
ここの使った資材は、浦添養蜂園開発の6枚箱1つ、ゆうパック60サイズ箱2つです。