ミツバチは、花蜜や花粉を沢山出す植物に優先して訪花します。 しかし、いくら優秀な蜜源・花粉源植物でも花の数が少なすぎると全く訪花しません。 また、ミツバチの嫌いな花でも沢山咲いていれば訪花する事があります。 このページでは、西洋ミツバチがどのように蜜源・花粉源植物に優先順位を付け訪花しているかを簡潔に説明します。
西洋ミツバチが訪花する植物: 西洋ミツバチは全ての植物に訪花する訳ではありません。 ミツバチが訪花する植物は決まっているので、自分の養蜂場周囲に生えている植物を調べてみましょう。 写真は沖縄の代表的な蜜源・花粉源植物のセンダングサです。 |
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西洋ミツバチの性質: 西洋ミツバチは、好きな花に集中的に訪花する性質があります。 |
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花数と訪花の関係①: 西洋ミツバチは、花が沢山咲いている場所に優先して訪花します。 花数が少な過ぎると、たとえ好きな花が咲いていても訪花しません。 |
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花数と訪花の関係②: ミツバチがあまり好きでない花でも、沢山咲いていれば訪花する事があります。 また、食糧になる花が巣箱周囲に少ない状況(食糧不足)になると、通常は訪花しない嫌いな花にも花蜜や花粉を求めて飛来するようになります。 |
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花までの距離: 西洋ミツバチは、巣箱から近い花に優先して訪花します。 通常、西洋ミツバチの訪花範囲は自分の巣箱から3km位ですが、状況によっては、さらに遠くまで訪花する事があります(巣箱周囲の花不足、遠くに非常に優秀な花園が有る等)。 |
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花数とミツバチ数: 巣箱周辺の植物が生産する花蜜・花粉量より、ミツバチが消費する花蜜・花粉量が多い場合、群は食糧不足になります。 食糧難ではミツバチ達も好き嫌いをする余裕はないので、色々な花・場所から食料を出来る限り集めます。 一ヶ所で大群を飼育すると、養蜂場周囲の花だけでは大群の食糧を賄えません。その為、養蜂家は花蜜や花粉の代わりとなる砂糖水や代用花粉を与えます。 |
ミツバチが訪れる花や場所を観察することで、現在、群がどのような状況かある程度推測できます。
例1: 至る所に沢山蜜源植物が咲いているが好みの花にしか訪花していない → ミツバチは花を選べるほど食糧の余裕がある。
例2: 通常はあまり訪花しない植物・場所に訪花している → ミツバチは花や場所を選べないほど食糧に困っている。
他にミツバチの訪花に関して役に立ちそうなページ: 外勤蜂の訪花について