沖縄県には危険な毒蛇(ハブ)が生息しています。ミツバチを沢山飼っているとミツバチ目当てにカエルやネズミが養蜂場に住み着く事がありますが、ハブはそれらを狙ってやってきます。
山の養蜂場では、草むら・山道・放置巣箱の底でハブに遭遇した事があります。
沖縄の毒蛇 沖縄には毒蛇が何種類か生息しています。代表的な毒蛇がハブです。 ハブは夜行性で日光を嫌うので、昼間は草むら・日陰・物が散乱している場所から滅多に出てきません。 ハブは売れるので、ハブハンターも居ます。(2015年現在:沖縄県はハブの買取は行っていません。) |
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ハブの現状 1990年頃は、浦添市でも夜に移動しているハブを時々見かけました。しかし、最近はハブ対策が進んでいて、都市部でハブを見た事はありません。 都市部では大幅に生息数を減らしているハブですが、自然が残っている山にはまだまだ沢山います。 |
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ハブの季節 養蜂場でハブを良く見かける時期は5~7月です。この時期は、ハブが活発で昼でも山道でトグロを巻いている事があるので怖いです。 写真中央部にハブが居るのが分かるでしょうか? ハブは迷彩色なので地面に居ても意識してないと気づきにくく危険です。 |
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養蜂とハブ 沖縄北部・奄美大島等・・・ハブが多く生息している地域で養蜂するなら、咬まれる前に下記で紹介するハブ対策をして下さい。 |
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ハブ対策①: 草を刈る 養蜂場の草を刈ってハブが隠れる場所を減らします。 草刈は面倒ですが、ハブ対策としては効果抜群です。 |
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ハブ対策②: 草刈後、除草剤を散布する 草刈り後に草から新芽が出てきたら、除草剤で根こそぎ枯らすと、その後も草が生え難くなります。 草刈の頻度を大幅に減らせるので除草剤は便利です。 除草剤のミツバチへの影響は無いように思えます。 |
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ハブ対策③: 地面にコンパネを敷く コンパネを敷いた部分の草刈りが不要になります。 コンパネは12mm位のを敷いて下さい。 薄過ぎると上を歩いた時に割れます。 1枚1200円位です。 コンパネが崩れてきたら、また上から新しいコンパネを敷いて下さい。 |
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ハブ対策④: 防草シートを設置する 防草シートを敷くと、養蜂場が草刈り不要になります。 防草シートは0.6mm位の厚い物を使って下さい。 安い薄いシートだと簡単に破けます。 シート上に落ち葉等のゴミが徐々に溜まっていくので、ブロアーで定期的に吹き飛ばします。 |
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ハブ対策⑤: 木を切る 養蜂場周囲の木を切り、日陰を減らします。 ハブは日光が嫌いなので、養蜂場周囲の木を切り倒し、養蜂場に光が入るようすることで安全になります。 |
上記の対策をしても、運悪くハブと遭遇してしまう事がありますので、ハブが生息している地域では手元・足元の警戒は怠らないようにしましょう。(作業中は、耐突刺手袋・ゴム長靴の使用を強く推奨します。)
ハブセンターの方から聞きましたが、ゴム長靴を履いていればハブに足を咬まれても牙が貫通しないので安全と言っていました。
次は、ハブ対策を実施するときにあると便利な機器を紹介します。
刈払機 草刈りの必需品です。 安いものなら1万円位で買えますが・・・出来れば3~4万するパワーがある物がオススメです。 私はスチール社の25ccを持っていますが、細い木なら簡単に切れて便利です。 草刈り中にハブを見つけても刈払機で倒せます。 |
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刈払機のススメ 人力で雑草を刈ると重労働で何時間も掛ります。 しかし、刈払機だとススキが群生している所でも短時間で切り開けます。 雑草が茂っている所には、毒虫やハブなども住んでいる確率が高いので、人力で草を刈るより、刈払機を使用したほうが安全です。 |
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刈払機に巻き込まれたハブです。ハブは生命力が強く、体を刈払機で引き裂かれても直には死なないので絶対に手で捕まえたりしないで下さい。 |
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エンジンチェーンソー 使い方を誤れば危険な機器ですが、木が多い環境なら買った方が良いです。安全な使用方法・メンテナンス・木の切り方を必ず勉強して下さい。 カットした木の下敷きで死ぬ人が多いので、あまりに大きな木は放置するかプロに任せた方が無難です。 |
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エンジンチェーンソーのススメ 写真のような木を人力で切ろうとすると、一本解体するのに30分は掛ります。しかし、チェーンソーなら5分で終わります。 親族からは「危ないから買うな!」と言われましたが、作業効率が良過ぎるので買いました。 チェーンソーには男のロマンが詰まっています。 |
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エンジンブロアー ブロアーは強風を発生させる機器で、落ち葉や小さなゴミを簡単に吹き飛ばせます。 養蜂場を掃除する時にあると非常に便利です。 |
これらの機器は少々お高いですが・・・安全の為に最低でも刈払機は必要だと思います。アマゾンで道具類の相場がわかりますので調べてから買いましょう。