2018年9月10日、沖縄県は曇り~大雨です。 9月に入り心なしか少し涼しくなったような気がします。
液体代用花粉を大量給餌している浦添群でしたが、「蜂が多過ぎる。また通報される。」と親から苦情が来たので実験を終わる事にしました。
2段群にした実験群ですが、親の都合により終了する事にしました。まあ、良いデータが取れたので頃合いでしょう。
この群は、働き蜂の数を大幅に減らした後に多王群の実験に使う予定です。 |
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親が言うには、蜂が大騒ぎする事があり、このままではまた通報されるから蜂を減らしてくれとの事です。
また、親自身も蜂が怖くて巣箱の横の通路(赤印)が通れず、難儀する事があったそうです。 |
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現在、この実験群は2.5万匹位の蜂がいます(2段群)。 | |
蜂の密度的には、そこまで濃くないので分蜂熱が出るまでもう少し増やしたかったです。
タンパク質を大量に与え続けたら、「ミツバチの体が大きくなるかもしれない」と思っていましたが、そんな事はありませんでした。 皆、普通サイズの働き蜂だらけです。 |
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これは1段目です。弱い煙では蜂が全く下がりません。 | |
このくらい煙を炊いたら、蜂達も引き下がりました。 | |
この群の女王蜂です。牙切り・羽切・マーキングをしています。産卵しまくっているのでお腹がとても大きいです。 | |
幼虫たちの様子です。 幼虫の周りは餌で潤っており、群の栄養状態が良いのが分かります。
栄養不足の群では、幼虫の周囲に何も無い事が多いです。 |
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貯蜜は、ホエイプロテインが混じった白い蜜です。 | |
私が使っている給餌器専用の溺死対策も開発しました。
底網ネットを加工し、給餌器内部に入れるだけとシンプルです。これで蜂達の溺死が激減しました。 |
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液体代用花粉の粘度が高過ぎると、給餌器内部に蜂が居ると給餌できない問題がありました(液体代用花粉に飲まれた蜂が死ぬ為)。
問題解決のため、糖度とタンパク量を減らした低粘度の試作品も作りました。 粘度が低い液なら、給餌器内部に蜂が居ても液体代用花粉を投入する事ができます(粘度が低い為、蜂が浮いてきて溺死しずらい)。 |
液体代用花粉は、タンパク質が濃い物ほどミツバチへのタンパク質給餌効率が良いと思います。 しかし、タンパク質が濃いほど、泡や粘度が高まるので蜂の溺死対策が面倒になります。 そのような事から、タンパク質の濃度は「自分がどの位蜂達の世話を行えるか」を考えてから決めた方が良いと思いました。
液体代用花粉に使用するタンパク質は、水溶性のホエイが一番適していると思いました。価格も安いです。
蜂の世話をじっくり行える方向きです。 ミツバチへ大量のタンパク質を供給できますが、溺死対策が必須です。 ペットボトル給餌器を使うと安全に与えられます。
・ホエイプロテイン 200g
・水道水 2000g
・砂糖 3000g
・ビタミンB~Cの粉末 1g以下
給餌器内にミツバチが居ても餌をぶっこむ人向けです。 タンパク質含有量は少ないですが、ミツバチへの栄養補助餌として使えます。 砂糖水と同じように与えると、ご使用の給餌枠によっては溺死が多発する可能性があるので注意が必要です(溺死対策推奨)。
・ホエイプロテイン 20~50g
・水道水 2000g
・砂糖 2000g
・ビタミンB~Cの粉末 1g以下
液体代用花粉は使える養蜂技術だと感じるので、このサイトのトップページにも掲載することにしました。