2016年12月10日 沖縄は晴れです。 遠心分離機を少し改造し使いやすくしました。
Global Beekeeping Group社から買った遠心分離機です。
他の中国業者も同じ製品を販売しているので、Global Beekeeping Group社が製造元では無いようです。 |
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蜂蜜出口のパッキンは、より分厚い物に変更しました(黒い部分)。 | |
イタリア製・中国製のどちらの遠心分離機でも気になった所がありました。
それは、遠心分離機の回転軸受け部分(緑の部分)には、高速回転する金属棒の摩耗を防ぐためグリスが多く塗られています。 グリスされた部分は剥き出しなっており、蜂蜜をタンクに沢山貯めるとグリスとハチミツが接触してしまいます。 グリスとハチミツの接触を避ける為、タンク内に多くの蜂蜜を貯める事が出来ませんでした。 |
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回転軸受け部分の拡大図です。回転軸を受ける箇所にステンレス玉が入っています。この部分にグリスが大量に使われています。 |
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そこで、回転軸受け部分を防水保護籠で囲いグリスとハチミツが接触しないように改造しました。 グリス部分を気にしなくてよくなるので、タンク内にハチミツを沢山貯めれるようになります。 | |
回転軸受け部分に防水保護籠を取り付けた図です。 | |
改造の為に用意した道具は、EPDM製のリング2枚と食品用の小さなタッパー1つです。 | |
タッパーに15mmの穴を開け、ゴムリング2枚でタッパーの穴を挟み、回転軸受け部分通しステンレスタンク底に取り付けました。
とてもシンプルな作りですが・・・ここまで辿り着くのに多くの失敗がありました。 |
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タンクに水を貯めて防水効果を確認しました。 回転軸受け部分には、全く水が漏れてきませんでした(成功)。 | |
タッパーの蓋に回転軸が通る穴を開けて完成です。
取り付けるタッパーを高さの有る物にすると、タンク内に貯めれるハチミツの量が増えます。 ただし、タッパーに高さがあり過ぎると巣枠設置網の部分に当たってしまうので、高さには限度があります。 |
同じ仕組みの遠心分離機を保有している方は、搾った蜂蜜とグリスが接触しないためにも回転軸受け部分を改造したほうが良いと思いました。
回転軸受け部分にフードグリス(H1規定)を使う方法もありますが、フードグリスでさえ「偶発的に食品に接触することが許諾される潤滑剤」という扱いです(常時食品に接触してはいけない)。