2016年10月15日 沖縄は大雨が続いています。 育児が活発な強群は、毎日小型犬ほどの食料(ハチミツや花粉)を消費すると本(名前忘れました)に書かれていましたので、雨が続く場合は、貯蜜切れに十分注意してください。 食糧が不足してくると、卵や幼虫が働き蜂に食べられてしまいます。
今回は、西洋ミツバチが通れる穴の大きさを色々調べました。
まず、「隙間」と「穴」の違いを説明します。
隙間と穴では、最大幅が同じ4mmでもミツバチの通りやすさが変わります。 図を見てもらえば解ると思いますが、4mm幅が続く隙間より、幅が変化する穴の方はミツバチの通過効率が悪いです。 隔王板は、隙間タイプになりますので4mm幅でもミツバチが比較的容易に通過できます。 情報: 昔、自分が購入した金属隔王板は5mm幅でした。今使っているプラスチック隔王板は4mm幅です。この1mmの差により、女王蜂の隔王板通過確率が大きく変わると思います。 |
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調査結果: 5mmの穴: 全ての働き蜂が通過できる。体が小さい女王蜂なら通り抜ける可能性あり。 4.5mmの穴: 多くの働き蜂が通過できる。穴通過時に花粉を落とす事がある。女王蜂は通過が難しいと思われる。 4mmの穴:一部体の小さな働き蜂が通過できる。観察した結果、これ以上穴が小さいと西洋ミツバチの通過は難しいと思いました。 穴の利点は、ドリル等で簡単に作れる事です。 |
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今回調べた穴データを何に使うかと言いますと、王台保護籠の実験に使います。 | |
通常、王台保護籠には働き蜂が出入りできる隙間や穴はありません。その為、籠で保護された王台は破壊されなくなります。
また、羽化後の女王蜂も籠に保護され、女王蜂同士の殺し合いや、不良女王蜂であっても働き蜂に除去される事はありません(餌を貰えずに籠内で死ぬ事はある)。 |
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予定している実験では、王台保護籠に4.5mmの穴を開け、内部に働き蜂が自由に入れるようにしました(合計5か所)。
それにより、働き蜂は女王蜂として不合格と判断した王台・羽化した女王蜂を攻撃する事ができるようになります。 |
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王台保護籠の下部(土台部分)には、4.5mmの穴を1つ開けました。
注意: 王籠にドリルで穴を開ける際は、自分の手にドリルが突き刺さらないように注意してください。 |
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黒い土台部分を取ると、女王蜂も通過できるほど大きな穴があります。本来、ここは王椀をはめ込む場所です。
この部分に練り砂糖を詰めて無王群に預ければ女王蜂の自動導入に利用できそうです(籠の横穴はテープで塞ぎます)。 |
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実験に使う道具は、こんな感じで作りました。使用した中華王籠は、自社製品パーツとの互換性は無い(笑)のに、アメリカ製籠パーツとの互換性がありました(籠が突き刺さっている土台部分はアメリカメーカーの物)。
完全にコピー品ですが、訴えられないように所々微妙に作りを変えているのでしょうか? *無意味な実験になる可能性がある為、安い中華籠を加工利用しました。 |
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話は変わりますが、巣箱と日除け板の間に蛇がトグロを巻いていました。この糞蛇は、カメラを向けたら逃げていきました(尻尾しか撮影できず)。 |
王台や女王蜂を過保護しない事により、働き蜂が認めた優秀な女王蜂だけが残ると予想しています。また、働き蜂が女王蜂と接触できるので、女王蜂の体を掃除したりできます。