2016年10月08日、沖縄は晴れです。
現在、有効なオオスズメバチ対策を掲示板にて複数の方と試験中です。前回設置した空洞部分に巣門(第2巣門という)と電気柵を取り付け、ミツバチの出入りを確認しました。
これが試作2号(第2巣門と電気柵取り付け)になります。
余っている材料で作ったので、変な所に穴が開いていますが気にしないでください。作りがシンプルゆえ空洞巣箱の強度はかなり高いと思います。 補足:電気柵部分は、単なる私の趣味です。スズメバチを捕獲する方法は、他にもあるので無理して電気柵にする必要はありません。また、電気柵は今のところ実用化できるほど成果が出ていません。 |
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第2巣門と電気柵部分は・・・やっつけ仕事ですが、とりあえず形にしました。
第2巣門は多段式にしました。空洞内部の明るさ確保+ミツバチが自由に出入り場所を選択できます(隙間は6~7mm)。 電気柵部分は、+と-の配線を交互に配置しています。空洞内部にはスズメバチを絶対に入れたくないので、電気柵の後方は金網(隙間5mm、ミツバチ出入り可能)でガードしています。 |
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電気柵の配置については、他にも色々考えています(電気柵は空洞式と相性がよさそう)。
現在は、2本の配線(+と-)に触れたスズメバチを感電死させる仕組みです(図は概要です)。 |
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色々考えた結果、アースを利用すれば図の様な仕組みでも良いと思えてきました(配線をシンプルにできそう)。
+と-配線に直接触れるより流れる電流が少ないためにスズメバチの感電死は望めませんがビックリさせて追い返す事はできると想定しています(被害が出ないなら殺す必要は無いかと)。 |
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今考えているのがコレです。導体板を2枚使用し巣門付近を徘徊するスズメバチに電気刺激or感電死を与えます。
ミツバチの体長を15mm、オオスズメバチは35mmとし、電気板同士は15mm以上離して配置します。オオスズメバチが2枚の板を同時に踏んだ時に電流が流れます。運悪く感電死した場合は、そのまま下に落ちてくれるので、死骸による漏電も心配ないです(あくまで想定)。 |
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断面図です。導体板(アルミ箔等?)の下には木材が湿った時の漏電対策として絶縁シート(塩ビテープ・ゴムシート等)を敷いた方が良さそうです。
時間がある時に作る予定です。 |
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早速、空洞部分を交換してみました。
補足:3段位までは、巣箱の安定性は大丈夫だと感じます。風で揺れたりしません。 |
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まず、上の2段をどかし、空洞部分の交換です。 | |
次に、下向き巣門を作る板を乗せます。穴の大きさは幅5cm・長さ30cm位です。 | |
空洞部分を交換直後の様子です。 予想していましたが、第2巣門付近が下巣門に戻れない外勤蜂で混雑しました。 | |
交換直後の様子です。第2巣門に出たり入ったりしていました。 | |
15分ほどすると、空洞内部で外の蜂を呼ぶ行動が見られ、空洞内部に入れる蜂が多くなりました。
この段階では、まだ外勤蜂は下巣門までは辿り着けず空洞内部には多くの蜂が屯していました。 |
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さらに1時間ほど経つと、ミツバチは第2巣門に慣れ、下巣門まで飛んだり歩いたりして辿り着いていました(通常状態に戻る)。
外勤蜂の出入り状況は、第2巣門から9割・金網部分から1割でした。 第2巣門への適応力が高いと感心しましたが、この群は下巣門に慣れていた影響もあるかもしれません。 |
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第2巣門付近・電気柵部分・空洞内部に屯蜂は居ませんでした。 これはかなり良い結果です。
門番・屯蜂が居ない=オオスズメバチに突撃しないと考えます(他の方の結果待ち)。 |
空洞内部の明りの確保は、前面のみでも効果があるようです。オオスズメバチが居ないので実施実験は出来ませんが、そのまま飼育して様子を見ます。