2016年10月05日、沖縄は雨~晴れです。台風18号は沖縄本島に直撃しなかったので、ミツバチの被害は無かったです。しかし、咲いていた蜜源植物の半分くらいが吹き飛びました。採蜜中だっただけに残念です。
楽に採蜜群を管理する実験をしていましたが、無理そうなので実験終了しました。ミツバチはどうしても巣の上部にハチミツを貯めたいようです。
実験群の様子です。現在、15枚群位の規模です。
実験を開始してから、2週間ほど経過してます。 |
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蓋の裏に余剰ミツバチが多くなり、群に余裕が出てきています。 | |
女王蜂が居る継箱(上段)を内部検査しましたが、貯蜜が溜まり過ぎ産卵圏を圧迫している巣枠が多数でした。
その影響により、女王蜂が産卵する場所がなく、分蜂熱が出ていました(卵あり王台を複数作っていました)。 |
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こちらは巣箱(下段)の様子です。継箱にハチミツが多く溜まっているなら、下段部分にもハチミツが溜まっているはずだと期待しました。
しかし、ハチミツは全く溜まっていませんでした。全て空巣脾枠のままです。 こんなに貯蜜スペースがあるにも関わらず、なぜ無理をしてまで上部にハチミツを貯めるのか人間の私には理解できません。 これはもう、ミツバチの性質としか言いようが無いので実験を終了することにしました。 |
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話は変わりますが、台風の影響で少しボロボロなったアサヒカズラです。
回収した種の発芽率が思わしくないので、アサヒカズラの芋を探してみる事にしました。芋なら種と違い発芽に問題は無いと考えました。 情報:この植物は、地中に芋を作ります。 |
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余計な茎を切り、引っこ抜いてみましたが芋は発見できませんでした。 挿し木から成長させて1年半目ですが、まだ早かったようです。 捨てるのは可哀想だったので、また植え直しました。 |
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このアサヒカズラという植物は、挿し木で増やす方が効率が良いです。
通常の挿し木と違い、葉は切らないほうが良いです。少し太めの茎を15cm以上+葉を2枚程度残し水に3週間ほど漬けておけば、とても小さな根が出てきます。 水中では根が成長しないので、小さな根が確認できたら土に植え替えます。 この方法で苗を好きなだけ量産できます。 種の発芽実験は継続して続けます。英語のサイトには5カ月くらい熟成が必要と書かれていました。 |
現段階では、下層にハチミツを沢山貯めさせるのは難しい(貯蜜優先度が巣上部であり、貯蜜の消費優先度は巣下部になっている為)。 一応、女王蜂を抜く(産卵の停止)・他群から働き蜂の追加・長い流蜜期等・・・色々な条件が揃えば下段にもハチミツを貯めさえる事は可能だと思いましたが、通常の状態ではない為、実験対象外としました(巣脾枠全部が貯蜜になります)。
今回の実験は上手く行きませんでしたが、継箱を外さずに楽に群を管理する方法を再度考えたいです(継箱という概念を捨て、巣箱を横に長くするかも)。