2016年2月09日 寒い日が続いていましたが、今日は晴天です。 仕事ついでに養蜂場の様子を見に行きました。

記録的大寒波の被害結果
養蜂に近づくとミツバチの腐敗臭が漂ってきました。(海老が腐った臭い)

この時点で何が起きているか想像が付きました。

案の定、養蜂場はミツバチの死骸だらけで一部は腐っていました。

このように、ほぼ全ての巣箱でミツバチが大量死していました。

大寒波をなんとか耐え抜いたミツバチ達でしたが、多くのミツバチの体力は極度に消耗しており、その後過労死したようです。

大寒波中は、ちょうど増勢中で幼虫や蛹が多かったので、それらを守るために命を削って保温していたのでしょう。

沖縄で初雪が観測されるほど寒かったので、こうなる事はある程度予想していましたが・・・ショックは大きいです。

ミツバチの死骸を餌に、巣箱付近でアリが大量発生しており弱郡が襲われていました。

アリに負けそうな群は解散し、女王蜂だけ保護しました。(4群消滅しました。)
ミツバチの腐った臭いで養蜂場が臭すぎるので、ブロアーで全てを吹き飛ばしました。

今回の記録的大寒波で、養蜂場の蜂の半分近くが死んだようです。

群の回復まで2ヶ月は掛かりそうなので、3月の出荷は絶望的と言って良いでしょう。

後程、予約しているお客様に「出荷数量の制限と出荷時期の遅延」の連絡をする予定です。

話は変ります。

目が悪くて巣房内の卵の確認ができないという声を頻繁に聞きますので、現在色々試しています。

ダイソーの拡大レンズ(読書用)では、暗くて卵の確認はできませんでした。(写真の物)

来年からは、沖縄でも越冬群(6枚満群くらい)を用意し今回の様な大寒波がきても数日耐えられるようにする事にしました。 もしくは巣箱に防寒具を取り付けます。

養蜂歴5年ですが、こんなに大量のミツバチが死んだのは初めての経験です。この経験を糧にして更なる飛躍を目指します。

2014~2016年(1月)の気温の比較図

今回の大寒波(2016年1月24~25日)を、前年度・前々年度同月と比較してみました。横軸は日付けです(1~31日まで)。縦軸は気温(0~25度)と風速(m/s)を表しています。気温や風速のデータは気象庁様のデータを拝借しております。

2014年1月の最高気温・最低気温・平均風速(m/s)のグラフです。

2015年1月の最高気温・最低気温・平均風速(m/s)のグラフです。

2016年1月の最高気温・最低気温・平均風速(m/s)のグラフです。

1月23日から気温が急激に下がり始め、24-25日に気温が3度まで下がっています。おまけに平均風速も8m/s近くあり、ミツバチにとって酷な環境だったとグラフからも解ります。

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