2014年2月12日 雨です。 風も強く寒い日です。
注文したアピスタンが届いたので、今日はアピスタンの注文方法や使い方を説明します。
日本で使える市販のヘギイタダニ駆除剤(殺虫剤)は、アピスタンとアピバールの2種類があります。2種類使ってみての感想ですが、アピスタンは開封後も保存できるので少数群飼いの初心者にお勧めです。
アピバールは開封すると徐々に有効成分が加水分解するため早めに使わないといけません。
ギ酸・シュウ酸・アロマオイル等を利用したダニ駆除方法もありますが、効率的・ダニ駆除率が高いのは市販のダニ駆除剤(殺虫剤)だと個人的に試行錯誤した結果思います。
販売会社:サンケミファ株式会社 2~3日後に、アピスタン注文書が届きます。必要事項を記入して送り返します。 必要事項とは、日付・名前・印鑑・住所・電話番号・注文数量等です。 |
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アピスタン注文書を送ってから2~3日後に、注文確認書が届きます。振込先と金額が記載されているので、問題なければ指定された銀行に振り込んで下さい。 | |
振込後、2~3日後にアピスタンとアピスタン譲受書が届きます。 注文の電話からアピスタンが届くまで10日位掛ると考えた方が良いでしょう。 *ダニ駆除薬が急に必要になっても、手続きが多く直ぐには届かないので、予め購入しておく事をお勧めします。 |
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アピスタン譲受書は、アピスタンを受け取ったら必要事項を記入して早めに送り返して下さい。 これでアピスタン購入までの全ての手続きは終わりです。 |
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画像の箱入りアピスタンは50群用です。アピスタンシートが100枚入っています。 アピスタン使用の注意事項等の説明書も付属しています。正しい投与量・使用期間を守って使いましょう。 |
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10枚ずつ黄色い小袋に入っています。 | |
黄色い小袋の中には、更に白い紙袋に密閉されたアピスタンシートが入っています。 | |
余ったアピスタンは、画像の様に開封口をテープで閉じて冷蔵庫で保存できます。 この保存性こそが、アピスタンの一番の魅力だと思います。使用期限は製造後3年だったと思います。 |
実際にミツバチ群にアピスタンを使ってみましょう。 一応、この2群の内部検査時にヘギイタダニを発見した事はありません。
アピスタンを投与する時は、近くの群全てに投与する事を推奨します。なぜなら、ミツバチは他の群に侵入できるからです。全群にダニ駆除剤を投与する事で、群間を移動するダニにも対応できます。 ヘギイタダニは1匹からでも増殖が可能な生物です。ダニを1匹侵入させると、その1匹からどんどん増えてしまう可能性があります。 |
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ヘギイタダニの感染経路① ダニが蔓延した群に侵入したミツバチがダニに寄生されて、そのまま自分の群にダニを持ち帰ります。 |
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ヘギイタダニの感染経路② ダニに寄生されたミツバチが他の群に侵入し、ダニを置いて自群に戻ります。 |
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外気温が低くなってしまったので、換気口はガムテープで閉じる事にしました。温度計は20度を示していました。 | |
換気口をガムテープで閉じたら、温度計が3度上昇しました。 寒い時は穴が無い方が良いです。 | |
巣箱を開ける前に、アピスタンを準備します。アピスタンは画像の様に連なって入っています。 | |
必要な数だけ取り外します。今回は、虎次郎群と83番群に使用するので2枚使います。 | |
アピスタンシート1枚で、4~5枚群まで対応できます。弱群には一枚で十分足ります。 | |
残ったアピスタンは紙袋に早めに戻します。 | |
紙袋内の空気を抜いてから、テープ等で開封口を完全に閉じて下さい。その後は冷蔵庫で保存してください。 | |
初心者の方は、煙を使ってミツバチを大人しくさせてからアピスタンを群に設置して下さい。 | |
虎次郎群の内部です。 | |
雨で外に出れないので、多くの働き蜂が待機しています。 | |
群に設置する前に、アピスタンの上部を画像の様に折り曲げて下さい。 | |
若いミツバチが多い群の中心部付近にアピスタンを画像の様に設置して下さい。 アピスタンシートが巣房に密着していると、巣房内のミツバチが羽化出来なくなる可能性があるので注意しながら巣枠に対して垂直にアピスタンシートを垂らして下さい。 |
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群にヘギイタダニが居た場合、巣箱の底にダニの死骸が溜まります。現在は小さなゴミしか落ちていません。 |
ミツバチ群にヘギイタダニは居るでしょうか? 一週間後に確認予定です。
こちらも雨で巣箱に引き籠っています。 | |
こちらも換気口をテープで閉じました。 | |
83番群の内部です。 | |
虎次郎群と同様に、ハチが多い中心部付近にアピスタンを設置しました。 アピスタンは6週間後に撤去します。 |
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83番群の巣箱の底です。蜜蝋が散乱しています。 |
ヘギイタダニを完全に駆除する事は難しいので、ダニ駆除は半年に1度が推奨されています。私も商売上、ダニ被害が出てからでは遅いので、花粉受粉用のミツバチには夏と冬の2回の駆除をするようにしています。
ヘギイタダニに関しては、本当に居るのか居ないのか解らない群があります。 飼育している全ての群でダニが確認出来ない場合は、「ダニ駆除はしなくても良いのではないか?」 と個人的に思っています。
ミツバチを増やして売りたい人は、ダニが蔓延しないように予防駆除してた方が良いと思います。(金が掛りますが・・・)
アピスタンは長年使用し続けると効果が薄くなると言われています。気になる方はアピスタンとアピバールを交互に使用するのが良いでしょう。 投与量が難しいギ酸の使用は、これら2種類の殺虫剤の効果が薄く成ってからで良いと思います。