2013年10月25日、 10月は台風が多く山奥養蜂場のミツバチの活性が落ちていると感じています。しかも・・・家庭内事情で固体の餌(緩行性)を与えているため、群を活性化する力が弱いです。

家庭内事情とは、液糖を作る材料に酢を使っている為・・・砂糖水を煮込む時に室内がとても臭くなります。これで鬼嫁から苦情が来ました。私はしかたなく液糖を作る頻度を極端に減らし、現在は、液糖とグラニュー糖を混ぜた物をミツバチ達に与えているのです。

ミツバチを活性化させて増勢を上げる為には・・・液糖(即効性の餌)が必要なんです。考えた末に思いついたのが、酢を使わずに液糖を作る事です。

酢の代替品として、硫酸、蓚酸、レモン汁、ビタミンC等を思いつきました。 価格・入手のし易さからビタミンCを使った液糖作りに挑戦する事にしました。アメリカの養蜂サイトに、レモン汁を使ったレシピがありましたが、レモンは農薬や防かび剤を沢山使っているので・・・使うのは気が引けました。(ビタミンCで失敗したら使います)

ただ、ビタミンCを使った液糖作りはネットで探しても全く情報が無く、どの位の量を入れて良いか全く解りません。そして一番不安なのが、過剰のビタミンCがミツバチにどう影響するのか?です。

しかし、世界にはこのような名言があります。

成功とは、意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである

失敗を沢山すれば成功するようなので、私は失敗(群の崩壊?)を恐れずに新開発の餌を浦添の3群に与えて生物実験をする事にしました。浦添群が問題無く育ったら、山奥の大群に使う事にします。

ビタミンCを使った液糖作り
液糖の作り方は、養蜂の基礎の所に専門のページがあります。ここでは酢の代わりにビタミンCを使うだけです。

今回は液糖を10L作ります。糖濃度は80%くらいにします。ハチミツと同じくらいの糖濃度です。

グラニュー糖を8kgと、ビタミンCを用意しました。
寸胴鍋(12L)に、水を1.5L位入れて強火に掛けました。(水の量が少ないと、早く液化できますが焦げ易くなるのでよくかき混ぜて下さい。)
グラニュー糖8kgを全て入れてました。
焦げない様に、ある程度溶けるまで常時かき混ぜました。
グラニュー糖が溶けてくると、一時的にふきこぼれやすい状態になります。絶対に目を離さないでください。ふきこぼすと台所が砂糖水だらけになります!
ふきこぼれないように、弱火(もしくは火を消す)にして箸で攪拌します。グラニュー糖が完全に溶けると、砂糖水は落ち着いてくるので強火に戻しても大丈夫です。
てきとうにビタミンC500mg含有のカプセルを8個入れる事にしました。理由は特にないです。すべて思い付きで入れました。
砂糖水(まだ液糖化はしていない)に、投げ入れました。
カプセルが全然溶けないので、全て取り出しました。 まさしく失敗です!失敗最高!
カプセルを開けて、中身の粉末ビタミンCだけ入れる事にしました。 カブセル8個分です。
粉末のビタミンCは直ぐに溶けました。なんか砂糖水が黄色っぽくなりました。
約30分間強火で煮込んだ所、甘い匂い(べっこう飴の臭い)がしてきたので火を止めました。液糖化しています。

酸触媒(今回はビタミンC)を使わなくても液糖を作れますが、恐ろしく時間が掛ります。
煮込む前に加えた水(1.5L)は、ほとんど蒸発していますので、液糖に水を2L加えて80%液糖としました。
水を加える時は注意が必要です。一度に沢山加えると、ふきこぼれの恐れがあります。水は少しづつ掻き混ぜながら加えて下さい。
熱いのでフタをして一晩放置します。
液糖が冷めてきたら、ペットボトルに詰めて作業終了です。

ほとんど野生のカンで作ったビタミンC液糖です。普通のハチミツよりビタミンCが80倍も多く含まれています。これを与えて浦添群が弱った場合は即実験を中止しようと思います。

ミツバチは、酢入り液糖を食べても大丈夫なので・・・植物に多量に含まれているビタミンCなら影響は殆どでないだろうと個人的には予想しています。(私が情報を探せないだけで、ミツバチとビタミンCの関係が書かれた論文はあるかもしれません。知ってる方いましたらお教え下さい。)

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