2013年7月21日、虎次郎群から有児巣碑を一枚抜き、新たに巣碑を2枚追加しました。 理由は、カーニオラン女王蜂が2匹死んでしまい真の無王群が急遽2群発生したからです。 仕事の関係で山奥の養蜂場まで持っていくのに5~7日掛りそうなので、新女王作りの為に一番近くにある虎次郎群から卵を拝借しようと考えました。

この2群は、元女王蜂を抜いてから2週間ほど経過しています。群が荒い性格なので、他群の王台を投入しても破壊する恐れがあります。こういう群には卵から王台を作らすのが一番確実で手間も掛りません。働き蜂の寿命や働き蜂産卵を考えると早めの処置が最善です。真の無王群は時間が経つほど群の崩壊に近づいているので、交尾済み女王蜂を導入しないのであれば、出来る限り早く処置してください。

ここで言う真の無王群とは、ミツバチが自力ではもう女王蜂を作れず、人間が処置しなければ「働き蜂産卵→消滅」という運命にある群の事です。

虎次郎群の飼育記録
虎次郎群から有児枠を1枚抜き、無王群に渡します。虎次郎群は超弱群の為、有児枠を一度に2枚抜くと群が崩壊する恐れがあるので、今日は1枚のみ抜き、たまたま残ってた巣碑2枚を虎次郎群に渡し卵を産んでもらいます。虎次郎が新巣碑に卵を産んだら、残りの無王群に渡す予定です。
虎次郎群は現在3枚巣碑を持っています。有児枠は2枚ですがハチの密度はとても薄いです。 画像のように巣枠の上に麻布やタオルなどを敷いて置くと、巣枠上部への無駄巣対策になります。簡単なのでぜひやってください。
虎次郎群から有児枠を一枚抜きました。卵・幼虫・蛹が少々です。 王台を作らすのが目的なので卵があれば十分です。 働き蜂はブラシで落としました。
虎次郎群に新巣碑を一枚入れました。一番上(巣箱の壁側)の物がそうです。ついでに餌も沢山与えました。
抜いた有児枠は、無王群に与えました。 これで有精卵を得た無王群は、王台を作り始めるはずです。
最終的に虎次郎群には、巣碑を2枚追加しました。 無王群は2群あり、どうしても有児枠があと1枚必要です。しかし、虎次郎群が弱群すぎて有児枠が足りません。そこで虎次郎が追加巣碑に卵を産み易いように、虎次郎群の有児枠を追加巣碑で挟みました。 2~3日後に確認して卵が産みつけられている巣碑を抜き、残りの無王群に渡します。
餌の与え過ぎで、巣門から餌が流れ出していました。
アリが大量に来ると虎次郎群の門番に負担になる恐れがあるので、水で洗い流しました。 有児枠を抜いた虎次郎群には、なるべく負担を掛けない様にしました。有児枠を抜くという事は、働き蜂の補給が減る事と同じです。現在居る働き蜂の寿命を延ばすには、余計な仕事(アリを追い払う)は避けたいです。

有児枠から産まれたばかりの幼虫だけ移動させる方法もあります。 しかし、専用の道具が必要なうえに移虫作業が面倒なので、ここでは巣碑ごと卵や幼虫を移す方法を使っています。

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