二酸化炭素(CO2)を利用すればミツバチを一時的に気絶させる事ができます。 ミツバチを二酸化炭素に曝露する時間が長ければミツバチが気絶している時間も長くなります。
ここでは、曝露時間と気絶時間を調べるために簡単な実験をしてみました。厳密な実験じゃないので細かい突っ込みは無しでお願いします。
ミドボン(緑色のボンベ)を利用しました。 ビールサーバなどに使われている液化二酸化炭素です。 |
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レギュレーターは性能が悪いのでも構いません。 細かい流量を設定出来るものは必要ありません。 |
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この耐圧チューブの先から二酸化炭素が出てきます。 |
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袋に入ったミツバチです。一袋に4~5匹入ってます。 実験用に2袋用意しました。 |
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袋に耐圧チューブを突っ込み二酸化炭素を注入します。 ガスの勢いはレギュレーターで調整できます。 |
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二酸化炭素を入れ始めてから約5~10秒位でコロっと転がり気絶します。 CO2曝露時間はミツバチが気絶してから10秒にしました。 |
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気絶したミツバチを袋から出しました。一見死んでるようですが気絶してるだけです。 |
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ミツバチの意識が戻りました。 10秒のCO2曝露で約60秒気絶していました。 |
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次のグループは、ミツバチが気絶してから30秒CO2曝露しました。 |
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気絶しています。 |
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約4分で意識が戻りました。 飛ぶまでに8分ほど掛りました。 30秒のCO2曝露で約4分気絶していました。 |
他にも色々試した結果、CO2曝露5秒で約30秒気絶、10秒で約1分気絶、15秒で約2分気絶、30秒で約4分気絶になります。(ミツバチが気絶してからカウント)
CO2ガス濃度や気絶させる時の条件が変われば、気絶時間も変わるのであくまで参考程度にして下さい。
二酸化炭素(CO2)で女王蜂を気絶させれば羽切りやマーキングも簡単にできます。 CO2曝露時間が長いと中々意識が戻らないので、1~2分気絶させて素早く作業を済ませたほうが良いと思います。(CO2曝露時間は15秒位が良い)
液化炭酸ガスは酒屋さんからレンタルできます。 5kg・1本2000円位です。ボンベの補償金として5000円位掛りますが、空のボンベを返した時に戻ってきます。
レギュレータと耐圧ホースは水草専門店などに売っていますが通信販売で買うと安いです。間違ってもミニボンベ用のレギュレーターは買わないようにして下さい。
大型ボンベは取扱いをきちんと守りましょう。扱い方次第では命に関わります。
二酸化炭素はミツバチの活性にも関与してるらしいです。 群が大きくなる(幼虫や成虫の数が増える)とミツバチの動きが活性化するのは、巣箱内の二酸化炭素濃度が上がるからだとか・・・。詳しくは解りませんが、二酸化炭素もミツバチの活性を上げる一つの要因のなのでしょう。 |