2015年4月12日、沖縄は曇り~雨です。 日経平均株価は2万円近くになっています。 保有株(ダブルインバース)の評価額が怖くて見れません。 現実逃避の為・・・・最近は海外の知識系養蜂サイトを乏しい英語力でチマチマ読んでいます。 今回は、女王蜂バンクと女王蜂生産について海外養蜂家が使用してる方法を紹介します。

若い働き蜂の特徴

女王蜂バンクと女王蜂生産には若い働き蜂の特徴が大きく関係しています。 若い働き蜂は、①他群のミツバチを受け入れ易い。②蜜蝋やロイアルゼリーを生産する。③外部の記憶が薄い。という特徴を持っています。

女王蜂バンク(女王蜂貯蔵群)

女王蜂バンクとは、交尾済み女王蜂を数週間~一ヶ月ほど1群(無王群)で管理する事です。 女王蜂バンクに関しては、養蜂家により意見が分かれており「女王蜂が劣化するから行わない。」という意見もありました。私も経験上、王籠内に女王蜂を長く入れていると女王蜂が劣化していくと感じます。

しかし、女王蜂を一度に何百匹も大量生産している養蜂家では利便性が良いので一般的に行われているようです。(下記の動画参照)

女王蜂バンクの方法は、知識を提供している養蜂家により微妙に異なっていましたが共通点は「若い働き蜂で構成された無王群に、王籠に入れた女王蜂を複数預ける。」という事です。

女王蜂バンクの方法 (参考サイト:Medovina様、その他色々)

  1. ハチミツや花粉が多い巣枠を1枚+幼虫や蛹が多い巣脾枠3~4枚で無王群を作る。
  2. 若い働き蜂を多くする作業を行う。①巣脾枠を軽く振って外勤蜂を落とす。(若い蜂は巣脾枠から落ちにくい為) or ②2~3日連続して外部からミツバチを追加して若い働き蜂を多くする。(記憶が薄い若い蜂は元群に戻りにくい為)
  3. 若い蜂の割合が高い無王群ができたら、王籠付きの巣枠(女王蜂入り)を群の中央部に設置する。
  4. 臭いを慣らす作業をする。(バニラエッセンス等)
  5. そのまま数週間、複数の女王蜂を保存可能。

面白そうなので、暇な時に交尾済み女王蜂を3~4匹使って実践しようと思います。

女王蜂生産

女王蜂生産についても詳しく調べてみました。 現在の養蜂業では、有王群を使って女王蜂を作るのが当たり前のようです・・・理由は、無王群を使うより質の良い女王蜂ができるからだそうです。全く知りませんでした。

しかし、有王群は無王群と違い移虫した幼虫を受け入れずらい為・・・まず、無王群に初期王台を作らせてから有王群に王台を渡します。 詳しくは動画を参照(5分位から)して下さい。王台製作を2回に分けているのが解ります。

女王蜂生産でも、若い働き蜂の多さが移虫した幼虫の受け入れ易さや、女王蜂幼虫に与えるロイアルゼリー量に関係しているとの事です。

女王蜂生産に関しては、Jay Smithさんが1886年に出版した「Queen Rearing Simplified」がとても内容が濃いです。(インターネットに公開されています。) 偉大な先人達が残してくれた英知を自分の養蜂スタイルにどう組み込むかが課題です。

女王蜂生産方法の種類 (参考サイト:COLOSS様)
方法 概要 利点 欠点
自然王台・変成王台の利用 自然王台や変成王台を切り取り利用する。 余計な手間が掛からない。 女王蜂の大量生産には向かない。
監禁された蜂だけの巣箱 蜂蜜や花粉が多い巣脾枠を数枚+多くの若い働き蜂+移虫した王椀を、換気性能が良い巣箱に1日監禁し王台を作らせます。 移虫の受け入れ率が非常に高い。

王台を作る群に最適

巣箱の用意やミツバチ移し等の作業が多い。

蜂数が少ない場合は、王台を育てる群が別途必要。

無王群の利用 女王蜂を抜いてから12~24時間経過した群の利用。 群に変成王台があると移虫受け入れ率が下がります。

卵や幼虫が完全に蛹化(無王群化してから9~10日経過)してから、使用するのも良いです。(作られた変成王台は全部取る)

有王群から女王蜂を抜くだけで簡単に作れる。 沢山の王台を作らせるには、強群が必要。

女王蜂が居ない為、無王群の維持には他群から働き蜂の補充が必要。

有王群の利用 海外では人気の方法らしいです。女王蜂の移動を隔王板で制限し、女王蜂が行けない場所で王台を生産させます。 質の良い女王蜂が作れる。

女王蜂が居る為、若い働き蜂が補充されつづける。

移虫受け入れ率が低い為、王台を作る群から王台を受け取る必要がある。

沢山の王台を作らせるには、強群が必要。

上記の表は、自分の経験も混ぜてかなりテキトウに書きましたが・・・多分、こんなもんでしょう。(笑)

約一年前に、「有王群から王台を作る方法」という記事を書きましたが、歩留まりが悪かったのは有王群+変成王台が原因と判明しました。 一年後に答えが解るなんて・・・素晴らしい!

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