2018年7月11日、沖縄県は曇りです。台風8号は直撃しませんでしたが、強風の影響で多くの花が吹き飛びました。 今後は、ミツバチが減少傾向になっていくと思われます。

働き蜂の牙切り練習で自信を付けたので、実際に交尾済み女王蜂の牙切りを行うことにしました。

多王群の実験③
交尾したばかりの若い女王蜂を2匹用意しました。

多王群の文献には、交尾後6カ月以上経過した女王蜂を使うのが良いと書かれていましたが、現在は若い女王蜂しか居ないので仕方なく若い女王蜂を使う事にしました。

爪甘皮切・拡大鏡・炭酸ガス等を用意し、女王蜂2匹の牙切りに挑みました。
働き蜂の牙切りには慣れていましたが・・・女王蜂の牙は働き蜂よりも小さく牙切り作業は難航しました。

「絶対に失敗してはならない」という精神的なプレッシャーからか、手が震えて上手く作業できませんでした。

手の震えは、実践経験を踏めば何とかなると思いました。

何とか2匹の女王蜂の牙を切る事ができましたが、1匹だけカットに長い時間が掛かってしまいました。

また、その女王蜂の体を強く押しすぎたのか口から液体を吐いていました。

牙をカットした女王蜂2匹を同じ王籠に入れました。 手前のマークが2点ある女王蜂がカットに時間が掛かり過ぎた影響なのか、動きが悪いです。
女王蜂2匹は直ぐに無王群に預けました。 どちらか一方の女王蜂はこの群の王ですが、どの女王蜂かは分かりませんでした。

しかし、この時点で弱っていた女王蜂が瀕死状態になっています。 私の作業の影響なのか、又は片方の女王蜂に刺されたのかは不明です。

若いお供蜂も2匹王籠に追加しました。

とりあえず、1時間程群に預けました。
一時間後に王籠内を見ましたが、残念ながら弱っていた方の女王蜂は死んでいました。

写真は王籠から出した死んだ女王蜂の様子です。 働き蜂は女王蜂を攻撃する事なく周りを囲んでいます(群に馴染んでいる)。

もう片方の女王蜂は、とても元気でした。こちらも群に馴染んでいます。

どちらがこの群の王だったのかは最後まで分かりませんでした。

観察の為、死んだ女王蜂を巣箱から取り出しました。
牙の状態などをよく観察しました。
牙以外は切ってないように観えます。
この女王蜂の死因は、①牙切り作業中のミス ②王籠内で他の女王蜂に刺された(王が若すぎた)のどちらかだと思います。

ただ、多王群化は20%の確率で失敗するとの事なので、単に運が悪かっただけかもしれません。

残り1匹の牙を切った女王蜂は元気だったので、そのまま群で1~2週間飼育し状態を観察します。

夏は交尾済み女王蜂が作りにくい季節ですが、秋まで待ってられないので有王群を2~4群解散させて多王群実験を続行します。

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