2018年7月3日、沖縄県は雨です。 沖縄本島は台風7の影響でここ数日は天候が悪いです。
西洋ミツバチ掲示板にて、多王群実験をサミット様が行っているので自分も試す事にしました。 この技術はニ母ニ段とは違い、女王蜂を隔王板等を使って分けたりせずに2王群以上にできるのが特徴です。下の写真は5王群のイメージ図です。
①若い蜂で構成された無王群を用意する。
②交尾済み女王蜂の牙を半分ほど切る。
③牙を切った女王蜂を①で用意した無王群へ複数導入する。
女王蜂の牙を切ることで女王蜂の攻撃能力を抑え、その結果、女王蜂同士が戦わなくなり多王化が可能になるとの事です。 多王化する確率は75%程との事です。
情報元:Sustainable multiple queen colonies of honey bees, Apis mellifera ligustica
女王蜂の牙を切るのに必要そうな道具を準備しました(炭酸ガスや小さなハサミ等)。 いきなり女王蜂の牙をカットする勇気がなかったので、代役の働き蜂2匹を用意しました。 |
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炭酸ガスで働き蜂を気絶させました。ミツバチを30秒ほど炭酸ガスに曝すと2~4分はまともに動けなくなります。 | |
炭酸ガスで気絶した働き蜂の様子です。 | |
気絶している働き蜂の羽を手で持ち、牙切りを試みました。
牙に近い触覚や舌が邪魔で、なかなかスムーズに牙をカットする事ができませんでした。 触覚や舌はミツバチにとって重要な器官なので、誤って切ってしまうと蜂がダメになってしまいます。 |
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四苦八苦しながらなんとか牙をカットしました。 | |
牙を切られた後に気絶から回復した働き蜂の様子です。片方の牙が付け根から全て無くなっているので、切り過ぎてしまったかもしれません。 |
ミツバチの牙は想像以上に小さく、今回準備した道具だけでは牙切りの難易度が高過ぎます。 その為、極小ハサミとミツバチをアップで見れる拡大鏡を注文しました。 それらが届いてから、再度牙切りにチャレンジします。
この多王化技術は繊細な作業が必要な為、一般化は難しいかもしれません。