2017年9月1日、沖縄県は晴れです。
保温シートで包んでチルド輸送した女王蜂でしたが・・・またダメでした。
前回はこんな感じで発送しました。 | |
これが届いた時の様子です。 多くのミツバチが凍死または仮死状態だったそうです。 | |
2度連続チルド輸送に失敗した為、基本的な実験から始める事にしました。
今回の実験では、女王蜂フェロモンを女王蜂の代わりにしました。 |
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まず、ミツバチ達(約200匹)がチルド条件下(3℃)でも生存可能か調べる実験を行いました。
餌や箱の条件は前回と同じにしました。 |
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保温シートで2重に包み、冷蔵庫に入れました。 赤矢印部分は換気口の穴が開いています。 | |
この冷蔵庫は3℃になります。 このまま12時間置き、蜂の様子を確認します。 | |
3℃で12時間冷やした後の様子です。保温シートで2重に包んでいたにも関わらず、箱の内部はとても冷たかったです。
王籠の周りに蜂が居ないので、どこに行ったか探してみました。 |
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蜂達は段ボールの上側に蜂球化して生存していました。蜂球の下には力尽きた数匹の蜂が見受けられます。
ミツバチは200匹ほどいれば、3℃でも生存可能だという事が分かりました。 ただ、箱の上部に蜂球を作っていたので、箱の下部にある食糧は食べれなかったようです。 大きな蜂球だと、越冬時も巣箱の内部を貯蜜を求めて移動できるそうですが、こんな小さな蜂球では移動は無理に見えました。 |
今回の実験結果を基に、チルド輸送に適した餌の場所を考える事にしました。 蜂球化した蜂達が不自由なく餌を食べられる状態にすれば、女王蜂のチルド輸送が安定すると考えました。 また、女王蜂は王籠に入れず自由にすることにしました。
事務所に置かれた冷蔵庫と違い、チルド輸送中は色々な衝撃があると予想されます。 その衝撃でも蜂球が崩れない仕組みも考えます。 輸送中に何らかの衝撃で蜂球が崩れ、蜂球から離れてしまった一部の蜂がそのまま凍死しているケースがあるように感じます。