2017年7月31日、晴天です。 沖縄県は猛暑が続いています。 台風が近くをウロウロしているので風があります。

沖縄県の平和記念公園に子供を連れて行った際に、前から気になっていた植物が大量に植えられているのを発見しました。その植物はホウライカガミと言う名前で、開花期間が数カ月と長くミツバチを含め色々な昆虫が訪花します。

ホウライカガミについて
平和記念公園には至る所にホウライカガミが植えられていました。

ホウライカガミは浦添市にも少し植えられており、ミツバチが沢山訪れるので以前から観察していました。

鉢植えで苗を大量生産していました。鉢に植物名が書かれていたのでこの植物の名前が解りました。
これはホウライカガミの花です。 薄黄色で目立たない花ですが、多くの昆虫を引き寄せます。

ミツバチも沢山訪花していました。花粉を集めている蜂は確認できなかったので、蜜源又はプロポリス源になる植物だと思われます。

初めは、なぜこのマイナーな植物が大量に栽培されているか分かりませんでしたが、近くにオオゴマダラの飼育小屋があり、その中に入ってみると理由が解りました。

なんと、この植物はオオゴマダラ幼虫の食べ物でした。

オオゴマダラを増やす為に、餌としてホウライカガミを栽培していたんですね。納得しました。

オオゴマダラは黄金色の蛹に成る事で有名です。
これはホウライカガミの実です。エンドウ豆のような形をしています。
実が熟すと黒くなり、破裂して内部の種が出ます。
これは種です。綿毛が付いておりタンポポの種に似ています。
ホウライカガミは、ミツバチの訪花優先順位がとても高い植物なので試しに育ててみる事にしました。挿し木用にツルを少しだけ拝借しました。

ホウライカガミは頑丈なツル植物ですが、ニトベカズラと比べると成長速度は遅いです。ツルや葉が固いので台風には耐性がありそうです。

色々書物を調べましたが、この植物が蜜源として紹介されている文献を探す事が出来ませんでした。
沖縄の植物図鑑に、簡単な説明が掲載されていました。

キョウチクトウ科で英名は「Parsonsia laevigata」です。

英名でも色々調べてみましたが、養蜂とこの植物を関連づける記事は探しきれませんでした。

こんな優秀な植物?なのに、蜜源の専門書に記載されて無いのは不思議です。 ホウライカガミは毒草なので、もしかしたら花蜜にも毒があるかもしれません。

参考サイト:

①海辺の植物

②ホウライカガミを育てる 沖縄の植物漫歩(3)

③平和記念公園

平和記念公園の最新遊具は小さなお子様にお勧めです。 ただ、子供が中々帰らないので親はヘトヘトになります。

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