2017年4月23日、晴れです。 種蜂の出荷はもうすぐ終わりそうです。
今年(2017年)は、蒸殺で2群が完全死、その他小規模蒸殺が3件起きました。 去年は蒸殺が殆ど起きなかっただけにショックです。
その他に、北海道にも種蜂を出荷しのたですが・・・発送後、急に北海道の天候が悪化し到着時には雪が降っており「ミツバチが蜂球化していた」と連絡を受けました(蜂児は凍死)。 沖縄県と温度差があり過ぎる場所に種蜂を送る際は、死着保証が厳しいと感じました。
巣箱上部換気口の塞がれ防止の為に、換気口の近くに高さのある障害物を取り付けた様子です(木の棒や王籠を付けた)。
これの効果があったのかは不明ですが、それ以降大規模な蒸殺は起きませんでした。 |
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去年は半シート巣礎枠を3枚有王群に1枚与えていましたが、今年は全面シート巣礎枠を与えていました。
蜂児の保温を更に良くしようとの試みだったのですが、これも蒸殺が起きやすくなった原因かもしれません。 |
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来年は余計な巣礎枠を入れず、3枚群のみで出荷予定です。
また、出荷箱をもう少し大きくするかもしれません。 巣箱内の空間が広ければ、蒸殺耐性が向上するでしょう。 |
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偶然、数年ぶりにれんげどうさんの段ボール巣箱を観る機会があったのですが、写真の旧式の物と違い、巣箱が穴だらけになっていました(巣箱の半分ほど換気口化できるようになっていた)。
余りにも換気口が多いので「花粉交配用蜂の輸送中に蒸殺が頻発したんだな・・・」と思いました。 |
来年は、全滅するほどの蒸殺を起こさないようにしたいです。
①船便輸送になるところに種蜂・女王蜂を送る際は死着保証を外したほうが良い(船便は蒸殺率が高い)。
②出荷地と温度差があり過ぎる場所に種蜂・女王蜂を送る際は死着保証を外したほうが良い。
③輸送用巣箱は大きければ大きい程、蒸殺対策になる。ただし、送料には注意しなくてはならない。
④輸送用巣箱の換気口は、広ければ広い程よい。 ただし、寒い時期に換気口が広過ぎると、輸送中に蜂児が保温不足になり後々チョーク病が大量発生する可能性がある。
⑤「上乗せ厳禁」「天地無用」「取扱注意」等のシールは気休め程度と考え、出来る限り人的ミス対策をしたほうがよい。
⑥どんなに蒸殺対策しても、何らかの原因で輸送中に蒸殺が起こる事があると考える。