2015年1月24日 沖縄は珍しく晴天です。 風が強く天気が悪い日が続いていたので養蜂場は放置気味でした。

色々な出来事
養蜂場に向かう途中、「カッカッカッカッカ」と木に釘を打つ音が聞こえてきました。

「誰か居るのかな?」と探してみたら、正体はキツツキでした。

養蜂場に到着し、全体を見渡してみると・・・・
ミツバチの死骸があちらこちらに沢山転がっていました。

ミツバチの大量死は、季節の変わり目に良く見かける光景ですが今の時期は珍しいです。

全群を簡易チェックした所、ほぼすべての群でミツバチが20~30%は減っていました。

ここ最近の寒さの影響だと考え、現在(2015年1月)と過去5年間の1月の気象データを調べてみました。

気象庁の過去~現在の地域ごとの気象データはここで見れます。地域の気象を調べる事で色々解ってきます。

使い方を気象庁のサイトの画像付きで説明します。

自分が住んでいる都道府県をクリックして下さい。
自分が養蜂している場所に一番近い観測所をクリックして下さい。

二重赤丸か赤丸の観測所を選んだほうが詳細なデータが見れます。

観測所を選んだら、調べたい年月日を選択します。 目的に合わせて色々な気象データの選択肢があります。
年月日を選択すると気象データの一覧が表示されます。
このままでは計算に使いずらいので、気象データを全選択しコピーします。

コピーした気象データをエクセルに張り付ければ準備完了です。ミツバチの育成に関係がありそうな項目の平均値と標準偏差を見てみました。

2010年1月1日~23日まで:
降水量45.5mm、平均気温15.4±2.4、最高気温18.7±2.7、最低気温12.2±2.7、平均風速3.5±1.3、風向き(北と西)3日、日照時間77.3h

2011年1月1日~23日まで:
降水量32.5mm、平均気温14.4±1.8、最高気温17.3±2.7、最低気温11.8±1.6、平均風速4.0±1.4、風向き(北と西)5日、日照時間60.3h

2012年1月1日~23日まで:
降水量54.0mm、平均気温16.6±1.8、最高気温18.7±2.2、最低気温14.7±1.7、平均風速3.9±1.1、風向き(北と西)6日、日照時間39.7h

2013年1月1日~23日まで:
降水量130mm、平均気温16.5±2.0、最高気温19.0±2.4、最低気温13.8±2.3、平均風速4.5±1.7、風向き(北と西)2日、日照時間60.9h

2014年1月1日~23日まで:
降水量53.5mm、平均気温15.6±1.8、最高気温18.8±2.3、最低気温12.7±1.8、平均風速4.0±1.6、風向き(北と西)3日、日照時間100h

2015年1月1日~23日まで:
降水量13mm、平均気温15.8±1.5、最高気温18.5±2.1、最低気温13.3±1.9、平均風速4.0±1.4、風向き(北と西)10日、日照時間60.5h

今年(2015年)は特に寒いと感じていましたが、過去五年間と比べると平均気温・最高気温・最低気温に大きな差はありませんでした。

ただ、養蜂場に影響を与える北西・北北西の風の日が10日と突出して多いです。たぶん、これが今回の大量死の原因だと思いました。(周囲に畑は少ないので農薬の可能性は少ないです。)

今年は試しに巣箱の換気口をガムテープで塞ぐ作業をしませんでした。 これも、少しは影響しているかもしれません。

今日、全群の換気口をテープで閉じました。

気象庁の気象データの利用価値は非常に高いので、ぜひ皆様も仕事で活用してみて下さい。

カイジ・オラフ群
カイジ・オラフ群です。

いつまでこの2群の日記を書き続けないといけないのか・・・他の企画をやりたいからさっさと満群なって日記を終了させて欲しいと思っています。

カイジ群です。 前回与えた砂糖はまだ残っていました。
ミツバチは餌に混ぜたフィードビーを残して砂糖だけを食べています。 器用な生物です。
働き蜂が減っています。春まで満群に出来ないかもしれません。
中心部に働き蜂が集結しており、産卵圏が目に見えて縮小しています。群が越冬モードになっているように感じます。

だめよ~ ダメダメ~

餌を与えずに巣箱を閉じました。

オラフ群です。
花粉は沢山貯め込んでいますが、貯蜜は少なめです。

真冬なのに働き蜂の薄さがヤバいです。ギ酸投与ミスと北風のダブルの攻めで群が弱っています。

一応、サナギ製造までたどり着けています。このまま、なんとか春まで持ちこたえれば復活の可能性はあります。
貯蜜枠を一枚与える事にしました。
オラフ群は、もう少し様子を見ます。これ以上、群の働き蜂が減るようなら助っ人働き蜂を投入予定です。

現在、「室内養蜂」という案を考えてます。ミツバチを巣箱から出さずに熱帯魚・爬虫類・その他の小動物のように飼育できたら、養蜂も少しはメジャーな趣味になるのではないか?と考えています。 結果がどうなるか解りませんが、本業が少し落ち着いたら室内養蜂用の巣箱の作成に取り掛かります。

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