2015年1月8日 沖縄は曇り雨です。明けましておめでとうございます。また急に寒くなっています。
年始はミツバチの出荷や子供のお世話で、余りお正月を感じる事ができませんでした。初詣も行けませんでした。
養蜂場に行く時、私はいつもギ酸を携帯しています。
何に使うかというと、ヘギイタダニを見つけた、又はヘギイタダニが繁殖している疑いのある群に投与する為です。 ギ酸でヘギイタダニを一次駆除し、後日、市販のダニ駆除剤で追い打ちをかけます。 |
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ギ酸の投与方法ですが、餌入れトレイに麻布等を入れて巣枠の上に置いています。
正直、ギ酸が蒸発しやすければ何でも良いと思います。 ギ酸ジェルという製品も売っていますが、結構高いので購入した事はありません。 |
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トレイにギ酸(濃度70%)を30~80ml入れ巣箱を閉めます。
ギ酸の投与量によりダニ駆除率は大きく変わります。 ギ酸投与量が多ければダニ駆除率も高く成りますが、ミツバチが死ぬリスクも高く成ります。 |
現在、ギ酸の使用頻度は年に2~5回と少ないです。(数年前はかなりの頻度で使用していました。) 市販のダニ駆除剤を携帯している時にギ酸を使う事はありません。 ギ酸はあくまで一時的な対ダニ措置の道具として使用しています。
今日は、曇り+強風+雨が時々ポツポツ降る悪天候でした。
年明けの出荷作業中に、オラフ群の巣門前に羽が縮れた蛹が6匹程捨てられていたのでダニが居るか確認する為、ギ酸を投与していました。 |
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今日は天気が悪いので養蜂場の様子だけを見て、さっさと帰る予定でした。 | |
ふと見ると、オラフ群の巣門前に大量のミツバチの死骸が転がっていました。 | |
ヤバいよ~ ヤバいよ~ | |
死骸の近くにはヘギイタダニの死骸もポツポツありました。 | |
あ! ダニだ! 居たんだね。 | |
オラフ群には、いつもの2~3倍量のギ酸を投与していました。
ギ酸用のトレイ(葉っぱと麻布が入っている物)が、2個置かれているのがお解りいただけるだろうか。 ギ酸を大量投与した理由ですが、「巣箱大きいし、気温も低いから大丈夫だろう。」という全く根拠の無い安易な考えでした。 |
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投与量ミスった~ オラフ群逝った~ | |
巣箱の底に、めっちゃダニの死骸があるよ!! 小さな赤いツブツブした物は全部ダニです。(1000匹位?は落ちてました。)
ミツバチも死にまくってるけど、ダニ居過ぎ! |
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全部、妖怪のせいだろ・・・くそ、妖怪め・・・ | |
ようほう体操第一! ウィッスッ! ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる ようほうでるけん でられんけん ローイレ ローイレ 仲間にローイレ 蜜蜂大事 養蜂 養蜂 養蜂 ウォッチッチ!! カイ カイ キイ キイ クイ クイ ケイ ケイ 来い 来い 養蜂 ウォッチッチ!! |
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目測でのオラフ群の被害状況ですが、働き蜂が2000~3000匹位死んだようです。 巣房内に卵、幼虫は全く在りませんでした。 かなり痛いです。 | |
オラフさんは生き残っていました。 女王蜂が死ぬという最悪の事態だけは避けれたようです。 | |
オラフ群に寄生していた大量のヘギイタダニにビックリして、急遽全群にアピバールを投下しました。 持ってて良かったダニ駆除剤です。
このダニは群から群へ感染するので、駆除する時は徹底的にやります。 |
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オラフ群は2~3枚群程になってしまいました。残っている働き蜂のダメージが気になりますが、群が回復する事を願います。
ギ酸トレイを取り除き、砂糖を与えて経過を見守ります。 |
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カイジ群です。 こちらは微増していました。 風が強く寒いので内部検査は無しです。 | |
砂糖を与えて終了です。 次の内部検査時に、巣箱の底を調べてダニの有無を確認します。 |
今回は、ギ酸の投与量を間違うと大変な事になるという駄目な見本です。しかし、久しぶりに大量のヘギイタダニを見ました。あんなに大量寄生されてたら、内部検査時にダニを背負った働き蜂を見かけるはずなんですが・・・どうやら私の目が節穴だったようです。