2014年6月12日 沖縄の近くに台風6号が発生しましたが、ほとんど影響無く晴天です。

女王蜂生産キットの実験中なのでもっと早く養蜂場に来たかったのですが・・・結局、通常どうり一週間後になってしまいました。

女王蜂生産キットの結果
試験中の群ですが気温が28度と高くなっているので、巣箱内部からミツバチが出てきて巣門付近が混雑しています。
餌を大量に与えた影響で、無駄巣が作られていました。

巣箱が小さくこれ以上巣礎枠を追加できないので、群を分割する予定です。

産卵用隔王籠を取り付けた巣枠にも、しっかり無駄巣が作られていました。これは酷い。
王椀内に幼虫が居るか観察しました。

観察の結果、卵が6割ほどで残りはとても小さな幼虫でした。干からびている幼虫も多かったです。

ほとんどの王椀内に卵か幼虫(餓死した物を含む)がありました。 液糖の産卵促進効果は凄いですね。

隔王籠から女王蜂を出そうと巣枠を横にしたら・・・無駄巣が自身の重さで千切れました。

やはり巣脾枠を切り抜いて産卵用隔王籠を取り付けた方が、無駄巣対策になり取扱いし易いと思いました。

画像では見えずらいですが、王椀の底に卵や幼虫が居ます。

幼虫に与えられているロイヤルゼリーが異常に少ないので、餓死している幼虫が多いです。これは隔王籠内に居る働き蜂が少ないのが原因だと思います。(20~30匹位しか居なかった。)

この幼虫が一番大きかったです。卵が孵化したので一応実験は成功です。
卵や幼虫が勿体なかったので、試しに他の有王群に与える事にしました。
この7枚有王群に与えました。分蜂熱があるなら・・・王椀を王台化すると思います。

分蜂熱が無かったり現女王蜂の影響力が強いと、卵や幼虫を与えても王台を作りません。(作っても後々壊される。)

一応、移虫成功率を上げる為に餌を大量にブチ込みました。

これでも食いやがれ!

2日後

王台を8個位作っていました。どうやら分蜂熱が有るようです。

7枚群(中群)は、機会さえあれば分蜂するので、大量に餌を与えた事で分蜂熱が出てしまったのかもしれません。(有王群なので後々、壊される可能性もあります。)

5日後

作った王台を全て破壊していました。どうやら分蜂する気は無いようです。

産卵用隔王籠にセットされている王椀内の卵や幼虫がサナギ化するか確かめる為、女王蜂解放後にまた群に戻しました。

隔王籠内に働き蜂が余り入らないので・・・多分無理だと予想しています。

結果: 予想通り駄目でした。産卵用隔王籠内の幼虫は上手く育たないようです。(群の規模がもっと大きければ育つかもしれません。)

女王蜂生産キットの(仮)まとめ

基本的にはキットに付属している説明書に従い工程を進めれば問題は起きないでしょう。 卵・幼虫の回収は、7日後でも大丈夫だと思いました。(餓死した幼虫は使わない) 女王蜂生産に使用する群は、最低でも働き蜂が巣箱にギュウギュウに詰った5枚群以上が良いと思います。(働き蜂の密度が濃い強群を推奨)

王椀への産卵促進・移虫受入れ率ともに、給餌が非常に重要なので大量給餌しましょう。 餌を大量に与えると無駄巣も大量に作ります。 予め無駄巣の対策(巣礎枠を与えたり・余計なスペースを無くす等)をした方が良いでしょう。

上図は、今回私が試みた女王蜂生産キットの使用概要です。(付属の説明書の内容とは少し違います。無王群に卵付き王椀を与える所まで試してません。) 必要な物は、女王蜂生産キット、中~強群を2群、オス蜂大量、王台受入れ先の無王群を多数です。 現在、もっと単純化しようと考えています。

83番群と娘
83番の娘の群と83番群を内部検査しました。
娘の群です。前回、蛹が多い巣脾枠を1枚与えています。
新女王蜂は、王台から無事羽化しています。右の王台から産まれて、左の王台を食い破った形跡があります。

新女王蜂を頑張って5分くらい探しましたが、見つける事が出来ませんでした。カーニオラン女王蜂はステルス性能良過ぎです。マーキング無しだと本当に見つけるのが難しいです。

働き蜂産卵は止まっていますが、働き蜂産卵中に産みつけられたオス蜂の卵は蛹化していました。

産まれてくるオス蜂達は、虎次郎の遺伝子を持っています。

追加した巣脾枠から、新しい働き蜂が続々羽化していて、だいぶ賑やかになりました。
少しだけ餌を与えました。交尾飛行頑張って下さい。
これは83番群です。現在、働き蜂を大量生産中だったので、今後一気に増えると予想しています。

巣箱は大きい物に変える予定です。

83番は餌の食いが良いです。
暑そうだったので、巣箱のフタを5mmほど開けました。これで換気はバッチリです。

台風もチラホラ沖縄周辺で発生しだしたので、早く83番群を9枚満群にしたいです。

戻る