2017年8月29日、沖縄県は猛暑が続いています。 台風が全く来ないので不気味です。

以前、女王蜂のチルド輸送実験が成功して喜んでいたのですが、今回・・・同じ様にチルド輸送したら凍死してしまいました。

今回のミツバチ凍死の原因は、郵便局の冷蔵庫が空いていた事だと思っています。実験時はお中元の時期でありチルド荷物がとても多いです。荷物が多いと冷蔵庫の開け閉め頻度があがり、且つ冷やす荷物も多いので冷蔵力が下がります。また、冷蔵庫に入りきらない荷物は、保冷箱(氷入り)に入れられます。

女王蜂のチルド輸送実験③(再開)
凍死した女王蜂の出荷前の様子です。実験成功時と同じような構成です。
女王蜂を保温する働き蜂を200匹ほど振り入れ、段ボール箱を閉じ、網をして出荷しました。

これでほぼ全蜂が凍死しました。

これは2回目出荷の女王蜂です。 前回は凍死してしまったので、凍死防止策として働き蜂を300匹位入れました。
働き蜂が多いので蒸殺防止の為、氷を入れた保冷箱に入れて持ち帰りました。

保冷すると働き蜂が大分大人しくなりました。

チルド便が忙しいお中元時期は、郵便局の冷蔵庫に入りきらず、このように冷やされている事が多いと予想します。氷(保冷剤)のみで冷やすので、冷蔵力は弱いです。

補足:ドライアイスで冷やす事もあるそうです。ドライアイスを使われると二酸化炭素中毒で蜂が全滅しそうです。

今回は冷蔵庫内でも長時間耐えられるように、段ボール箱を保温シートで2重に包みました。

換気口部分には穴を開けました。
網で包んで出荷しました。 
次は、蜜源植物について気になった事の話です。

写真の植物はアサヒカズラと言い、夏の蜜源・花粉源になる優秀な植物です。

この植物には、蜜源が少ない時期は常に大量の蜂が来ます(動画参照)。

しかし、訪れる蜂が多過ぎて花蜜は吸い尽された状態です(一つの花に留まる時間が1秒以下)。 これでは訪花した蜂の体力が無駄に削られます。

ほんの少し溜まった花蜜を吸っているだけかもしれませんが、それなら訪花せずに巣箱内で砂糖水を吸い体力を温存した方が良いと思いました。

イワダレソウは成長食度が鈍化していますが、虫食いや病気などせず順調に育っています。花は咲く気配がありません。

「これ雑草じゃないか?」と親族に言われています。

保温性を強化した輸送箱でも凍死が起きてしまったら、女王蜂のチルド輸送を根本的に見直さないといけません。

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