2016年11月08日 沖縄は晴れです。
実験は失敗に終わりましたが、優秀な女王蜂を作るにはどうしたらよいか文献を探してみました。
色々文献を調べた結果、「女王蜂同士を戦わす方法」が良さそうです。 女王蜂同士を戦わす事で、より優れた方が残りやすくなるそうです。 ただ、女王蜂同士の戦いは時々羽を傷つける事もあり、それなりのリスクが伴うとも書かれていました(強い方が残っても交尾飛行に行けない)。
今回調べた文献の内容が衝撃的だった為、かるく概要を紹介しようと思います。 ②の文献は、新女王蜂同士の戦い・その期間の働き蜂の振舞いに付いて詳細に書かれています。 興味がある方は一度目を通したほうが良いでしょう。 自分は、48時間/6ドルで一時観覧(保存・プリント不可)しました。
参考文献:
①“Spraying” Behavior During Queen Competition in Honey Bees.
②The Behavior of Honey Bees (Apis mellifera ligustica) during Queen Duels
偶然見つけた西洋ミツバチの学術的サイト:
Honey bee ミツバチの解剖学的な図が多いです。
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女王蜂は羽化後、左図のような行動をしています。
その他の行動として、未交尾女王蜂は、お尻から働き蜂を集める物質を出し、それによりライバルの動きを封じ込めたりします(Spraying)。 |
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働き蜂達の行動です。
働き蜂は、女王蜂同士の戦いに間接的に関わります。働き蜂達を味方に付けた女王蜂の勝率が上がるのは言うまでもないでしょう。 また、働き蜂は羽化前の王台を女王蜂に破壊されないように守ったりと色々仕事をしているようです。 |
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自分は、女王蜂同士の戦いはそこまで複雑じゃないと思っていましたが、全く逆でした。
一匹の女王蜂を決める戦いは、運否天賦ではなく、アメリカの大統領選と似たような感じだと解釈しました。 写真は、内部の女王蜂と決闘しようとしている女王蜂です。王籠内に入れなくて、さぞ迷惑をしたでしょう。 |
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女王蜂は、羽化後すぐに王台内の相手を刺し殺したい所ですが、そうはさせないと王台をガードする働き蜂達もいるとは、本当に驚きました。
写真は、王台を破壊する未交尾女王蜂です。 |
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写真は、王台の壁を破壊され、ライバル女王蜂の毒針で刺された羽化直前の女王蜂です。 |
現実的に、分蜂を抑え優れた女王蜂を残すには、2~3枚群(貯蜜少なめ)に王台を3~4個残すのが良さそうです。 *群を小さく分割し放置していると必然的にこのタイプの女王蜂生産になります*
優れた女王蜂を作るには「放置が最善手」とはお手軽で良いですね(1個人の考えです)。