2016年7月04日、沖縄は晴天す。 気温が33度の日が続いています。
ここ最近、女王蜂生産に関する問い合わせが多いので、女王蜂の生産に使う道具類を詳しく説明する事にしました。
注意: 群を分割し女王蜂を新しく1匹作るのであれば必要な道具はありません。 (例:1群を二つに分けて2群にする等)
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女王蜂生産キット:
面倒な移虫作業を省略できる便利な道具ですが、移虫数が少ないなら移虫針を使った方が作業が早く終わります。 少数群を飼育している方には不必要な道具なので、ここでの説明は省略します。 |
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王椀と移虫針のみ(基本):
女王蜂生産の基本となる組み合わせです。シンプル且つ低コストで女王蜂が作れるのが強みです。 欠点は、①王椀が枠に固定されているので作業がしずらい。 ②王台が作られたら、枠から必ず外さなければならない(女王蜂の殺し合いを避ける)。 ③王台を外したら、また王椀を設置しなければならない。 |
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王椀と移虫針+土台・王椀設置枠+王台保護籠の組み合わせ(現在の主流だと思われます)。
王椀と移虫針だけの方法の欠点を全て補えます。パーツごとに役割を説明します。 製造会社により微妙に規格が違うので、購入する際は同じメーカーの物を買いましょう。浦添養蜂園では、MANN-LAKE製(アメリカ)と激安の中華製を扱っています。 |
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土台
土台は枠に設置します。一度設置すると外すことはありません。 最近はU字の釘を使い固定しています。この方法は強度もあり、土台を直ぐに枠に取り付け可能です。 |
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王椀設置台と王椀
王椀設置台には王椀を着脱できます。 また、王椀設置台は土台に取り付ける事ができます(着脱可能)。 王椀が容易に着脱可能なため、王椀に移虫する作業が楽になります。 この状態(王椀+王椀設置台+土台)で王台を作らせます。 |
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作れた王台の処理
王台が作られたら王椀設置台ごと土台から取り外し、他群に与える事ができます。 写真のように王台ガードなどを使い他群に与える事も可能です。 |
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王台を破壊しやすい群に与える場合
王台保護籠に王台を入れてから、他群に与えると王台が壊されるのを防げます。 王椀設置台は王台保護籠のキャップになります。 |
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作られた王台に全て保護籠を付ける
この方法の利点は、羽化した女王蜂を回収できるので、王台の羽化率80%を気にする必要がありません。 注意:写真は合成です。実際に作るのが面倒だったので1個作ってコピペしました。 |
女王蜂生産については、このサイトの「女王蜂の作り方」を参照してください。意味不明な事があれば、掲示板で質問してください。