2016年6月29日、沖縄は晴天す。 気温が33度もあり、とても暑いです。
養蜂場に倒れた木はチェーンソーで解体し養蜂場を綺麗にしました。倒れた木に潰された群は、女王蜂も生きており元気でした。
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購入した温度測定器です。直接触れなくても物の温度を測れる優れものです。
これで夏や冬に、巣箱外部・内部の温度がある程度正確に解るようになりました。 本当はサーモグラフィーが欲しかったのですが、性能が良いものは高価だったので買えませんでした。 |
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ミツバチが沢山出ている群の巣箱表面(巣門付近)の温度を測ってみたら、49度もありびっくりしました。
内部も測ってみたら47度あり、蛹・幼虫が見当たらず内部に働き蜂も余り居ませんでした。 巣箱内部が47度あると・・・当たり前ですがダメみたいです(適温は33~35度)。 |
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このミツバチの塊の温度も測ってみましたが、47度?近くありよく生きているなと感心しました。
流石に致死温度(西洋ミツバチは短時間なら48度位まで耐えれる)なので、測定器が壊れているのかと色々測ってみましたが問題ありませんでした。 この巣箱は換気MAX+散水+日除けを追加しましたが、内部が相当ダメージを受けているようなので夏を超えられないかもしれません。 |
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こちらは巣箱が潰れた群です。同じように巣門前に蜂が屯していますが、巣箱表面温度を測ると40~42度しかありませんでした。内部は37~39度でした。
こちらは卵・幼虫を確認できましたので、それほど致死的なダメージは受けてないようです。 |
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話は逸れますが、仕入れた養蜂道具を試験してみました。
この養蜂道具は、働き蜂だけを通す大きさ(直径4mm)の穴が複数あります。オス蜂除去やその他色々な事に利用できそうです。 商品説明には花粉も採れる(働き蜂の足から落とす)も出来ると書かれていました。 |
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穴に入る際に働き蜂の足から1つ花粉が落ちましたが・・・他の多くの働き蜂は、なかなか花粉を落とさなかったです。
花粉を落とす率が低すぎるので、花粉採り器としては微妙だと感じました。 |
他の複数群の巣箱温度を調べてみましたが、どうやら巣箱の換気性が悪いと巣箱表面温度と巣箱内部温度が近くなる傾向が見られました(ミツバチの冷却能力を超えていると考えた)。 まあ・・・巣箱表面が熱くなれば、内部も熱くなるという至極当然の事なんですけどね。
参考文献:THE UPPER LETHAL TEMPERATURES OF HONEYBEES
参考文献の簡潔な内容: ミツバチは46~48度で死ぬ。48度に1時間曝すと死ぬ。温度以外にも湿度も関係しているようですが、有料版だったので多くは読めませんでした。 たぶん、湿度が高いと高温に耐えれる時間が長くなる?とかだと想像しました。
自分が測った47度の群ですが、外部飼育で風も噴いていた、且つ他の温度が低い場所に移動できる等・・・参考文献の実験条件よりは有利な状況です。だから47度でも耐えていたと考える事にします。 丁度、暑い時期なので余裕があるときに全群の温度(巣箱表面と内部)のデータを取りたいです。