2016年6月23日、沖縄は晴天す。 外勤蜂の訪花について少し気になっていたので勉強しました。
外勤蜂は、主に花蜜や花粉を集めてきますが、どのように制御されているのか前から気になっていました。疑問に答えてくれる文献を見つけましたので概要を記載します。*文献内容を誤訳してたらすみません。
花粉は、群が持っている貯花粉量により花粉を集めに行く外勤蜂が増減します。群が必要としている花粉量には一定の水準(幼虫の数と関係)があるらしく、水準以下の貯花粉量なら多くの外勤蜂が花粉集めに駆り出されます。 *どのように群内の貯花粉量を認識しているのか謎です。
また、群に存在する幼虫がフェロモンを出し、そのフェロモンが外勤蜂を刺激し花粉集めを促進せます。ミツバチの成虫はそれほど多くの花粉を必要とせず、花粉のほとんどは幼虫の餌になるようです。
羽化した成虫(働き蜂)は、羽化後10日目ごろに花粉消費量がMAX(育児蜂)になり、それ以降は花粉消費量が急激に減っていきます。羽化後20日目以降は、あまり花粉を必要していないようです(門番または外勤蜂化)。
参考文献:
Colony state and regulation of pollen foraging in the honey bee, Apis mellifera L.
Brood pheromone stimulates pollen foraging in honey bees (Apis mellifera).
Pollen consumption and utilization in worker honeybees (Apis mellifera carnica): Dependence on individual age and function.
花蜜は、群の貯蜜が多かろうが少なかろうが集めてくるそうです。 なるほど・・・これが理由でハチミツが沢山溜まるんですね。 対照的に、花粉は集めてくる量を制御されているので、巣内が花粉だらけになる事は無いと。
参考文献:
Regulation of nectar collection in relation to honey storage levels by honey bees, Apis mellifera.