2015年12月15日、沖縄は小雨です。

12月になっても交尾済み女王蜂の需要が少しあるようなので、「寒い時期の女王蜂輸送実験」を行なう事にしました。

ミツバチは集団なら保温力があり寒さに強いです。しかし、女王蜂だけを輸送する際はお供蜂が3~5匹付くだけで保温力がありません。それ故、輸送中の女王蜂の生死は気温次第になります。

経験則では外気温が10度位になると、輸送中の女王蜂が凍死するリスクが出てきます。(補足:外気温が10度前後でも、輸送中は室内・車内になるので王籠内の温度は外気温よりも高いと予想されます。)

寒い時期の女王蜂輸送実験
お供蜂が少なく保温力が無いなら・・・お供蜂を多くして保温力を確保すれば良いと考えました。

熱を出す道具類(カイロ等)は、輸送中に発火の恐れがあるので使用できません。

通常の小さな王籠では、お供蜂を沢山入れる事が出来ないので大きな王籠を用意しました。 これを一般的には虫篭と言います。

ダイソーなら100円で買えるのでリーズナブルな王籠です。

とりあえず、虫篭内にミツバチを振り落とし虫篭を閉じました。50~100匹はミツバチを閉じ込める事ができたと思います。

餌は蓋(透明なプラスチックの所)に塗り付けています。

次は女王蜂を探しました。 巣枠の下の棒の所をウロウロしていたらしく見つけるのに苦労しました。
女王蜂を捕まえ虫篭の蓋(透明なプラスチックの所)を開け、女王蜂を入れました。

これで準備完了です。

発熱にはエネルギーが必要なので、輸送前に中国産ハチミツを沢山与えました。

そういえば、中国から濃度の高いPM2.5が飛んできています。あまり空気を吸いたくない気分です。

ゆうパック60サイズの箱に入れました。
上から緩衝材を乗せ、温度測定器も入れました。

これなら輸送中の温度変化が解ります。外気温は気象庁のデータを使用予定です。

輸送先は九州にある島です。到着まで2日掛かり、陸・空・海を経由します。

明日から急激に気温が下がるそうなので、良いデータが取れそうです。(外気温は10度を下回ると予報が出ています)

結果が楽しみです。

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